大腸がんの再発予防のために大切なこと

 

大腸がんの再発を防ぐためには、定期的な検査、健康的な生活習慣の維持、再発リスクを理解し適切に対応することが重要です。特に、大腸カメラ（内視鏡検査）の定期受診、食事・運動などのライフスタイルの改善が、再発予防に大きく関わります。

 

 

ここでは、再発を防ぐために必要なことを詳しく解説します。

 

🔹 定期的な大腸カメラ検査の重要性

 

✅ 再発を早期に発見し、治療の選択肢を広げる

• 大腸がんの再発は、早期発見すれば治療の選択肢が増え、治癒の可能性も高まります。
• 大腸カメラ（内視鏡検査）は、最も確実な再発確認方法です。

 

✅ 内視鏡治療後の検査

• ポリープ切除後や内視鏡的手術（EMR・ESD）を受けた場合は、定期的な内視鏡検査が必須。
• 切除した部位や吻合部（つなぎ目）に再発がないかを確認します。

 

✅ 手術後の検査

• 術後3年目までは
  📌 3ヶ月ごとの血液検査（腫瘍マーカー測定など）
  📌 6ヶ月ごとの画像検査（CT・MRI）
  📌 定期的な大腸カメラ検査
• 術後3年目以降は、6ヶ月ごとの血液・画像検査が一般的

 

✅ 検査が重要な理由
📌 大腸がんの再発部位として、肝臓・肺・リンパ節が多いため、これらの部位への転移や再発を早期に発見するために、定期検査が不可欠！

 

🔹 「再発しやすい人の特徴とは？」

 

📌 再発リスクは、がんの進行度（ステージ）により異なる

 

✅ ステージIII・IV（進行がん）の場合

• リンパ節転移がある場合は、再発のリスクが高いため、術後に補助化学療法（抗がん剤治療）が推奨される。

 

✅ 直腸がんの患者さん

• 直腸がんは特に肺転移・局所再発のリスクが高いため、手術後も慎重な経過観察が必要。

 

✅ 手術後の合併症（縫合不全など）を経験した人

• 手術後の合併症があった場合、がん細胞が局所に残存する可能性があり、再発リスクが上がる。

 

✅ 遺伝的要因（遺伝子変異）

• RAS、BRAF などの遺伝子変異がある場合、特定の薬物療法の効果が異なり、再発リスクが高くなる可能性。

 

✅ 生活習慣が乱れている人（喫煙・飲酒・肥満）

• 不健康なライフスタイルは、再発のリスクを高める要因になる。
• 特に喫煙・過度な飲酒・肥満は、再発の危険性を増加させることが研究で報告されている。

 

🔹 健康的なライフスタイルを続けるコツ

 

✅ バランスの取れた食事を心がける

• 食物繊維を多く含む食品を摂取（野菜・果物・豆類）
• カルシウムを多く含む食品（乳製品・小魚）
• 赤肉や加工肉の摂取を減らす（ソーセージ・ベーコン・ハム）
• 高脂肪・高カロリーの食品を控え、肥満を防ぐ
• よく噛んで食べ、腹7～8分目を意識する

 

📌 おすすめの食品

✅ 野菜（ブロッコリー・ほうれん草・キャベツ・トマト）
✅ 果物（リンゴ・バナナ・柑橘類）
✅ 魚（サバ・イワシ・サーモン）
✅ ナッツ類（アーモンド・くるみ）
✅ 玄米・オートミール

 

✅ 禁煙と節酒を徹底する

• 喫煙は大腸がんの再発リスクを約1.5倍に上げることが報告されている。
• アルコールも多量摂取するとリスクが上がるため、適量を守る（1日1合以内）。

 

✅ 適度な運動を習慣化する

• ウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動を週3～5回
• 通勤や買い物時に階段を使うなど、日常生活で運動量を増やす
• 術後は、無理のない範囲で軽いストレッチや散歩から開始

 

✅ ストレス管理を意識する

• ストレスは免疫力低下に関わるため、リラックスできる習慣を持つことが大切
• 趣味や好きな活動を楽しむ、適度に休息をとる

 

✅ 十分な睡眠・休養をとる

• 睡眠不足は免疫機能を低下させるため、7～8時間の十分な睡眠を心がける。

 

✅ 定期的な検査・診察を受ける

• 「体調が良いから大丈夫」と自己判断せず、医師と相談しながら定期検査を継続することが重要！

 

✅ サポートグループ・カウンセリングを活用する

• 同じ病気を経験した人たちと交流することで、精神的なサポートを得られる。

 

🔹 まとめ

💡 大腸がんの再発予防には、定期的な大腸カメラ検査と生活習慣の改善が不可欠！
💡 特に、食事・運動・禁煙・定期検診を徹底し、健康的なライフスタイルを維持することが大切。
💡 再発のリスクが高い人は、特に注意深く検査を受け、早期発見・早期治療を心がける。

📌 当院では、最新の内視鏡技術を活用し、再発予防のための定期検査を行っています。
📌 「再発が心配…」「どんな検査が必要？」という方は、お気軽にご相談ください！