【最新】大腸がんの手術を受けるべき人とは?負担が少ない治療法を徹底解説! 大腸がん【第五弾】
手術(外科的切除)が必要なケースと最新技術
大腸がんの治療において、手術(外科的切除)は根治を目指す最も重要な治療法のひとつです。近年は、身体への負担を軽減する腹腔鏡手術やロボット支援手術が普及しており、患者さんにとってより安全で快適な手術が可能になっています。
ここでは、どのような場合に手術が必要なのか、最新の手術技術、腹腔鏡手術と開腹手術の違い、そしてロボット支援手術(ダヴィンチ手術)について詳しく解説します。
🔹 手術が必要となるケース
手術が適応されるのは、以下のような場合です。
✅ がんが大腸壁に深く浸潤している場合
- 内視鏡治療では完全に切除できない場合、がんを含む腸管の一部を切除し、リンパ節郭清を行います。
✅ リンパ節転移の可能性がある場合
- 内視鏡治療で切除した早期がんの病理検査の結果、リンパ節転移のリスクが高いと判断された場合、手術が必要になります。
✅ 早期がんでも内視鏡治療が困難な場合
- 病変が大きい、形が特殊、位置が悪いなどの理由で、内視鏡治療が技術的に難しい場合は手術が選択されます。
✅ ステージIIIの大腸がん
- リンパ節転移が確認された場合、手術で腫瘍を切除し、再発予防のための補助化学療法を行うことが推奨されます。
✅ ステージIV(遠隔転移あり)
- **原発巣(大腸のがん)と転移巣(肝臓や肺など)**の両方を安全に切除できる場合は、根治的手術が検討されます。
✅ 再発がんでも手術が可能な場合
- 転移・再発したがんが手術で切除可能な場合、再手術が推奨されます。
🔹 最新技術:患者負担を軽減する手術法の進歩
近年、大腸がんの手術はより低侵襲で、回復が早い方法が普及しています。
✅ 腹腔鏡手術
- 小さな穴を数か所開け、そこからカメラと手術器具を挿入して行う手術。
- 開腹手術に比べて傷が小さく、痛みが少ない、早期退院が可能といった利点がある。
✅ ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)
- 腹腔鏡手術をロボットの支援下で行う手術。
- より精密な手術が可能で、肛門・排尿・生殖機能の温存が期待できる。
✅ 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- 大きなポリープを内視鏡で一括切除できる技術。
- 再発リスクが低く、正確な組織診断が可能。
🔹 腹腔鏡手術 vs 開腹手術:どちらが適している?
手術方法 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
開腹手術 |
お腹を大きく切開して手術を行う |
比較的短時間で施行可能 |
傷が大きく、術後の回復に時間がかかる |
腹腔鏡手術 |
小さな穴からカメラと器具を挿入し、内部を映像で見ながら手術 |
傷が小さく、痛みが少ない。早期退院可能 |
お腹の中を直接触れないため、技術的に難しい場合がある |
✅ 腹腔鏡手術のメリット
- 体への負担が小さい
- 傷口が小さいため、痛みが少ない
- 拡大カメラで細部まで確認できる
- 早期退院が可能
✅ 腹腔鏡手術のデメリット
- 病変を直接手で触れられないため、状況によっては開腹手術に移行することもある。
- 技術的に難易度が高いため、熟練した医師が必要。
- 手術時間が開腹手術より長くなることがある。
🔹 ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)とは?
ロボット支援手術は、腹腔鏡手術をロボット支援下で行う新しい技術です。
✅ ダヴィンチサージカルシステムという手術支援ロボットを使用し、執刀医がコンソールで3D画像を見ながら手術器具を操作します。
ロボット支援手術の利点
✅ より精密な手術が可能
✅ 手ぶれがないため、繊細な操作ができる
✅ 神経や血管の温存がしやすく、機能障害のリスクを低減
✅ 傷が小さく、出血量が少ないため、術後の回復が早い
現時点での適応
📌 直腸がんの手術には保険適用されており、2022年4月から結腸がん手術にも保険適用が拡大。
📌 高度な技術を要するため、実施できる医療機関が限られている。
🔹 どんな人が手術を受けるべきか?
✅ がんの根治が期待できる場合
- 早期がんで内視鏡治療が適応できない場合、手術が第一選択となる。
- 進行がんでもリンパ節転移が少なく、完全切除が可能なら手術が推奨される。
✅ 転移があっても切除可能な場合
- 原発巣と転移巣が安全に切除できる場合は、手術が検討される。
✅ 再発がんでも切除できる場合
- がんが一部に限局している場合、再手術が可能なケースもある。
✅ 患者さんの健康状態が手術に耐えられる場合
- 全身状態や合併症の有無を考慮し、手術が適応されるか判断。
🔹 まとめ
💡 開腹手術よりも腹腔鏡手術・ロボット支援手術が普及し、患者さんの負担が軽減されている!
💡 手術の選択肢が広がり、がんの進行度や患者さんの状態に応じた最適な治療が可能!
📌 「自分が手術適応か不安…」そんな方は、まずは専門医に相談を!