中性脂肪が下がらない原因は?見直すべき食事・運動・生活習慣を徹底解説
中性脂肪が下がらない…
その原因と見直すべき食生活・生活習慣とは?【内科医が解説】
健康診断で「中性脂肪が高い」と指摘されたあと、
食事や運動に気をつけているのに、なぜか数値が下がらない…。
そんなお悩みはありませんか?
中性脂肪(トリグリセリド)が下がらない原因には、**日常生活の“見落とし”や“思い込み”**が潜んでいることがあります。
この記事では、中性脂肪が下がらない主な原因と、見直すべき食生活・生活習慣について、内科医がわかりやすく解説します。
◆ 中性脂肪(トリグリセリド)とは?
中性脂肪は、体内にエネルギーを蓄えるための脂肪です。
しかし、過剰になると血液がドロドロになり、動脈硬化や脂肪肝の原因になります。
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基準値:150mg/dL未満
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200mg/dL以上で「高トリグリセリド血症」
◆ 中性脂肪が下がらない主な原因とは?
✅ 1. 「糖質」の摂りすぎ
意外かもしれませんが、中性脂肪は糖質から合成されやすい脂質です。
ご飯、パン、麺類、甘い飲み物やお菓子の摂りすぎは、脂肪肝や高TG値につながります。
✅ 2. アルコールの習慣
お酒(特にビールや日本酒)は中性脂肪を増やす代表的要因。
「毎晩少しだけ」でも蓄積されやすく、数値が下がりにくい理由になります。
✅ 3. 運動不足・座りっぱなし
脂質の代謝を促すには、定期的な有酸素運動が欠かせません。
週末だけの運動では不十分なことも多く、日常の活動量も見直しが必要です。
✅ 4. 脂肪の質に注意していない
揚げ物や加工食品など、飽和脂肪酸を多く含む食品を好むと、
中性脂肪だけでなくLDLコレステロールも上がりやすくなります。
◆ 中性脂肪を下げるための5つの生活改善ポイント
① 主食を「低糖質・適量」に
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白米→玄米、パン→全粒粉パンに
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間食の見直しも重要(スナック菓子・甘い飲料)
② アルコールを減らす/やめる
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週に2〜3日は休肝日を
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飲むなら「焼酎・ウイスキー」など糖質の少ないものを選ぶ
③ 魚・大豆製品・野菜を中心に
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青魚のEPA・DHAは中性脂肪を減らす働き
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食物繊維を増やして脂質の吸収を抑える
④ 毎日20〜30分のウォーキング
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運動は脂質代謝の改善に効果的
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「ちょこちょこ動く」だけでもOK
⑤ 夜遅い食事・ドカ食いを避ける
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寝る前2〜3時間は食べない
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空腹時間を確保し、内臓脂肪を減らす工夫を
◆ 改善が難しい場合は医師に相談を
中性脂肪の高さには、体質・遺伝・甲状腺の病気などが関係していることもあります。
「生活を見直しても下がらない」「どこを直せばいいかわからない」という方は、
ぜひ専門医にご相談ください。
◆ 米沢市で中性脂肪・脂質異常症の診療なら、きだ内科クリニックへ
当院では、健康診断での脂質異常指摘後のフォローアップや、
生活習慣の指導、必要に応じたお薬の処方まで丁寧に行っています。
「中性脂肪が下がらない」とお悩みの方へ、
無理なく改善できる方法を一緒に見つけていきましょう。