健康診断で「ピロリ菌 要精査」…放置は危険?受診の目安と当院の対応(山形県米沢市)
健康診断で「要精査(ピロリ菌)」と判定された方へ
― きだ内科クリニックの具体的な対応方法 ―
健康診断や人間ドックで
「ピロリ菌 要精査」
「ピロリ菌抗体陽性」
「ABC検診でB群・C群」
などと記載され、不安を感じていませんか。
結論から申し上げますと、
健康診断の結果だけでは「今ピロリ菌に感染しているかどうか」は確定できません。
そのため、医療機関での追加検査が必要です。
きだ内科クリニックでは、健診結果を確認したうえで、必要な検査だけを段階的に行い、除菌治療・判定・その後のフォローまで一貫して対応しています。
健康診断で「要精査」となる具体的なケース
当院に多く受診されるのは、次のような健診結果の方です。
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ABC検診で
ピロリ菌抗体陽性(B群・C群・D群) -
健診結果に
「ピロリ菌感染疑い」「慢性胃炎の可能性」
と記載されている -
胃痛・胃もたれ・胸やけなどの症状はないが、数値だけで指摘された
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過去にピロリ菌検査や除菌を受けたかどうか覚えていない
これらはいずれも、放置せず精密検査を行うべき状態です。
当院で最初に行うこと(初診時の流れ)
① 健康診断結果の確認
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健診の数値・コメントを一つひとつ確認
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すでに除菌歴があるか、胃薬を内服しているかを確認
② 「今の感染」を調べる検査を選択
抗体検査だけでは不十分なため、現在感染しているかどうかを直接調べる検査を行います。
当院で主に行う検査は以下です。
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尿素呼気試験
→ 最も正確。息を吐くだけの簡単な検査 -
便中ピロリ菌抗原検査
→ 呼気検査が難しい方や除菌判定にも使用
※ 胃薬(PPI・P-CAB)を服用中の方は、検査前に一定期間休薬していただくことがあります。
ピロリ菌が「陽性」だった場合の具体的対応
除菌治療を行います(保険診療)
ピロリ菌が確認された場合、原則として除菌治療をおすすめします。
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治療期間:7日間
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内容:
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胃酸を抑える薬
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抗生物質2種類
を組み合わせた内服治療
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治療前には、
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下痢・軟便
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味覚異常
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腹部違和感
など、起こりうる副作用について事前に説明します。
除菌治療で最も重要な「除菌判定」
ここが非常に大切なポイントです。
除菌治療は「飲み終わったら終了」ではありません。
除菌判定の具体的流れ
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治療終了後 4週間以上あけて
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尿素呼気試験 または 便中抗原検査 を実施
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除菌成功・不成功を明確に判定
※ 血液の抗体検査は、除菌後もしばらく陽性が続くため、判定には使用しません。
除菌が成功しても終わりではありません
ピロリ菌を除菌すると、
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胃がんリスクは確実に低下します
しかし、 -
ゼロになるわけではありません
特に次の方は、定期的な胃カメラ検査が重要です。
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ピロリ菌感染期間が長かったと考えられる方
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萎縮性胃炎を指摘された方
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胃がんの家族歴がある方
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健診でC群・D群と判定された方
当院では、胃の状態に応じて
「何年に1回、胃カメラを受けるべきか」 を具体的に提案します。
きだ内科クリニックの対応の特徴
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健康診断結果をそのまま鵜呑みにせず、医学的に正しく再評価
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必要な検査だけを行い、無駄な負担をかけない
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除菌治療 → 除菌判定 → 胃がん予防フォローまで一貫対応
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消化器内科専門医による診療
「症状がないから大丈夫」はおすすめしません
ピロリ菌感染は、
症状がないまま進行することが多い病気です。
健康診断で「要精査」と書かれていた場合、
それは 「今は症状がなくても、将来のリスクがある」というサイン です。
健康診断で「ピロリ菌 要精査」と言われたら
健診結果をご持参のうえ、
早めにご相談ください。
山形県米沢市の
きだ内科クリニック では、
ピロリ菌の精密検査から除菌治療、除菌後のフォローまで対応しています。
執筆・監修:山形県米沢市 きだ内科クリニック 院長 木田 雅文
(医学博士/日本消化器病学会 消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会 専門医)
