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暖かくなる季節は要注意|尿管結石の原因と予防法、水分補給・食事で激痛を防ぐ

[2026.04.04]

背中からわき腹にかけて突然、刺すように痛む」「血尿が出た」「吐き気まである」。そんな強い症状を起こすことがあるのが尿管結石です。尿路結石は、尿の中のカルシウム、シュウ酸、尿酸などが結晶化して固まり、腎臓や尿管などにできる病気です。とくに暖かくなる時期は、汗で体の水分が失われやすく、尿が濃くなるため結石ができやすくなります。実際、気温の上昇は腎疝痛リスクの上昇と関連しており、暖かく乾燥した環境や発汗の多い状況では注意が必要です。

 

 

 

尿管結石とは:激しい痛みや血尿を伴う尿路の病気

 

尿路結石とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道にできる結石の総称です。なかでも、腎臓でできた石が細い尿管にはまり込んだ状態が尿管結石です。結石の多くはカルシウム結石で、代表的なのがカルシウムシュウ酸結石です。石が尿管に移動すると、背中や脇腹から下腹部、足の付け根に広がる激しい痛み、血尿、吐き気・嘔吐、排尿時の痛みなどが起こります。

 

暖かい季節に尿管結石のリスクが高まる理由

 

気温が上がると、汗として失われる水分が増えます。体の水分が不足すると尿量が減り、尿の中の結石成分が濃くなって結晶化しやすくなります。暑い場所での仕事、スポーツ、屋外活動のあとに十分な水分補給ができていないと、結石のリスクはさらに高まります。暖かい時期の尿管結石予防で大切なのは、まず脱水を防ぐことです。

 

尿管結石を引き起こす主な原因

 

水分不足 結石予防で最も重要なのは水分です。飲水量が少ないと、尿の中の結石成分を十分に薄められず、石ができやすくなります。
食事の偏り 塩分のとりすぎは尿中カルシウムを増やし、リスクを高めます。また、肉類などの動物性たんぱく質に偏った食事や、糖分の多い清涼飲料の摂りすぎも結石形成に不利に働きます。
シュウ酸の摂取 ほうれん草、ナッツ類、チョコレート、紅茶、さつまいもなど、シュウ酸の多い食品を過剰に摂りすぎることは、カルシウムシュウ酸結石の原因となります。
カルシウム不足 カルシウムを控えるのは逆効果です。適量のカルシウムは腸の中でシュウ酸と結びつき、体への吸収を抑えてくれます。1日1,000〜1,200mgを目安に摂取しましょう。
生活習慣病 肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームなどは結石リスクと深く関連しています。また、家族に結石歴がある方も注意が必要です。
病気やサプリメント 腸の病気や手術後、尿路感染、特定の薬や高用量のビタミンCサプリメントなども、結石の背景になることがあります。

 

尿管結石を予防するための5つの生活習慣

 

  1. こまめな水分補給
    EAUガイドラインでは、1日2.5〜3.0Lの水分摂取、1日2.0〜2.5Lの尿量確保が推奨されています。水による補給を第一選択にしましょう。
  2. 飲み物は「水」を基本にする
    糖分の多い飲料やアルコールは控えめにしましょう。コーヒーや紅茶も一律禁止ではありませんが、基本は水を優先して飲むことが大切です。
  3. 減塩とバランスの良い食事
    加工食品や外食に多い塩分を控え、たんぱく質は肉ばかりに偏らず、豆類などの植物性食品も取り入れるようにしましょう。
  4. シュウ酸対策とカルシウム摂取
    特定の食品を極端に避けるのではなく、全体のバランスを調整します。必要なカルシウムは食事からしっかり摂ることを意識してください。
  5. 適切な体重管理と運動
    肥満の解消は結石予防に有効です。適度な運動を心がけ、運動後は発汗に見合った十分な水分を追加で補給しましょう。

 

早期受診が必要な緊急性の高い症状

 

尿管結石は自然に排石することもありますが、次のような症状があるときは早めの泌尿器科受診が必要です。

  • じっとしていられないほどの激しい痛み
  • 発熱や悪寒を伴う(感染症の合併に注意)
  • 吐き気や嘔吐が強い
  • はっきりとした血尿がある
  • 尿が出にくい、またはほとんど出ない

 

これらは受診を急ぐサインです。とくに発熱を伴う場合は重症化するリスクがあるため、迅速な対応が求められます。

 

まとめ:日々の生活習慣で尿管結石を予防しましょう

 

尿管結石の予防で最も大切なのは、尿を薄く保てるだけの十分な水分摂取です。そのうえで、減塩、動物性たんぱく質の摂りすぎを避ける、カルシウムを適切に摂る、体重を管理するといった積み重ねが再発予防につながります。暖かくなる時期は結石が増えやすいからこそ、痛みが起こる前の生活習慣の見直しが重要です。

※この記事は一般向けの健康情報です。結石を繰り返す方、若年で発症した方、発熱を伴う痛みがある方、腎機能障害がある方は、自己判断せず泌尿器科にご相談ください。

 

執筆・監修:山形県米沢市 きだ内科クリニック 院長 木田 雅文
(医学博士/日本消化器病学会 消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会 専門医)

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