糖尿病って遺伝するの?家族にいる人が知っておくべき予防と早期対策
【医師解説】糖尿病って遺伝するの?家族にいる場合の予防と早期対策
「親が糖尿病だから、自分も将来なるかも…」
「糖尿病は遺伝するって聞くけど、本当?」
こんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は糖尿病には、遺伝的な要素と生活習慣の影響の両方が関わっており、家族に糖尿病患者がいる方は、発症リスクが高いことが分かっています。
この記事では、糖尿病の遺伝性・家族歴がある場合のリスク・今からできる予防策について、内科専門医がわかりやすく解説します。
糖尿病は遺伝するの?|家族歴との関係
糖尿病には2つのタイプがあり、どちらも「家族に患者がいると発症しやすい」とされています。
■ 1型糖尿病
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遺伝よりも自己免疫の関与が強い
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家族性はあるが比較的まれ(若年に多い)
■ 2型糖尿病(大人の糖尿病)
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遺伝的要因が大きく関与
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両親のどちらか、あるいは両方が糖尿病の場合、発症リスクが2〜3倍以上になるという研究結果も
つまり、家族に2型糖尿病の人がいる場合、自分も“なりやすい体質”を持っている可能性が高いということになります。
遺伝+生活習慣の“ダブルリスク”に注意
糖尿病の発症は、遺伝的要因だけでなく、以下のような生活習慣の影響が大きく関わります:
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高カロリー・高脂肪な食事
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運動不足
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睡眠の質の低下
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ストレスや不規則な生活
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肥満(特に内臓脂肪)
🟡 家族に糖尿病がいて、かつ生活習慣が乱れている場合、発症リスクはさらに高まります。
「まだ大丈夫」は危険|早期対策が将来を変える
糖尿病は初期段階では自覚症状が少なく、「気づいたら進行していた」というケースが少なくありません。
しかし、定期的な血液検査(空腹時血糖・HbA1c)と生活改善で、発症を防ぐことは十分可能です。
✅ 特に注意したい方
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親・兄弟姉妹に糖尿病の方がいる
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健診で血糖値が少し高い(空腹時血糖100〜125、HbA1c 5.6〜6.4)
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最近太りやすくなった/運動不足が続いている
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食後に強い眠気やだるさを感じる
糖尿病予防のために今すぐできること
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定期的な血糖・HbA1cのチェック(年1回以上)
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栄養バランスの良い食事習慣
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毎日20〜30分程度のウォーキングなど軽い運動
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ストレス管理と睡眠の見直し
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家族の既往歴を医師に伝えることも大切です
米沢市で糖尿病予防を始めるなら|きだ内科クリニックへ
きだ内科クリニックでは、糖尿病の発症を未然に防ぐために、血糖検査・生活習慣改善のアドバイス・定期フォローまでトータルでサポートしています。
✅ 家族に糖尿病の人がいて不安
✅ 健診結果にやや異常があるけど放置している
✅ 生活習慣を見直したいけど、何から始めればいいかわからない
そうした方は、お気軽にご相談ください。
“まだ大丈夫”ではなく、“今こそチャンス”です。