脂質異常症は若い人にも増えている? 20〜40代で注意したいポイントとは【医師監修】
脂質異常症は若い人にも増えている?
20〜40代で注意したいポイントとは【医師監修】
「脂質異常症(コレステロール・中性脂肪の異常)」というと、中高年の病気と思っていませんか?
実は今、20〜40代の若い世代でも脂質異常症の割合が増加しています。
症状がないからこそ見落とされやすく、
放置すると将来的な動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高まるおそれも。
この記事では、なぜ若い人にも脂質異常症が増えているのか、
そして20〜40代で特に気をつけたい生活習慣や予防ポイントを、内科医がわかりやすく解説します。
◆ 脂質異常症とは?
脂質異常症は、以下のいずれか、または複数に該当する状態を指します。
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LDL(悪玉)コレステロールが高い(140mg/dL以上)
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HDL(善玉)コレステロールが低い(40mg/dL未満)
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中性脂肪(トリグリセリド)が高い(150mg/dL以上)
血液中の脂質バランスが崩れると、血管の内壁に脂質が蓄積し、動脈硬化の原因になります。
◆ なぜ若い世代に脂質異常が増えているの?
✅ 1. 食生活の欧米化・高脂質化
ファストフード、揚げ物、スイーツなどを頻繁に摂取していると、
LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が上がりやすくなります。
✅ 2. 運動不足・デスクワーク中心の生活
現代の若年層は、座りっぱなしの時間が長く、運動量が著しく減少しています。
✅ 3. ストレス・睡眠不足
交感神経が優位になることで、脂質代謝が乱れやすくなるとされています。
✅ 4. 飲酒・喫煙習慣の影響
20代後半〜30代以降で習慣化した飲酒や喫煙が、HDL低下や中性脂肪の上昇につながるケースも。
◆ 若いからと油断は禁物|放置で起こりうるリスク
脂質異常症は症状がないまま進行し、
将来的に以下のような重篤な疾患を引き起こすリスクがあります:
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動脈硬化
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心筋梗塞
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脳梗塞
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脂肪肝や肝機能障害
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メタボリックシンドローム
特に、30〜40代での生活習慣がその後の健康を大きく左右します。
◆ 20〜40代で注意したい脂質改善の生活習慣とは?
◎ 食事の見直しが第一歩
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揚げ物・肉の脂身・スナック菓子は控えめに
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野菜・魚・大豆製品を積極的に
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甘いジュースやアルコールは控える
◎ 運動の習慣をつける
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1日20〜30分のウォーキング、軽い筋トレなど
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通勤・通学でも「階段を使う」「1駅歩く」など工夫を
◎ 禁煙&節酒
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喫煙はHDL(善玉)を減少させ、動脈硬化を加速
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お酒も量と頻度に注意を
◎ 睡眠とストレス管理
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睡眠不足や過度なストレスは、脂質代謝に悪影響
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質の良い睡眠とリラックスタイムを確保しましょう
◆ 健康診断で指摘されたら、早めの対処を
健康診断で「LDLが高い」「中性脂肪が高め」と言われたら、
若くても生活習慣の見直しと医療機関でのフォローが大切です。
放置すれば、10年後・20年後に動脈硬化や心疾患として現れる可能性があります。
◆ 米沢市で脂質異常症の相談なら|きだ内科クリニックへ
きだ内科クリニックでは、20〜40代の脂質異常症の早期発見・生活改善サポートを行っています。
「薬に頼らず、まずは生活から見直したい」
「どう改善すればいいか分からない」
そんな方にも、無理のない改善プランをご提案します。