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血圧脈波検査(CAVI・ABI)で分かる動脈硬化リスク|山形県米沢市・きだ内科クリニック

[2025.09.26]

【動脈硬化の早期発見】血圧脈波検査(CAVI・ABI)とは?脳梗塞・心筋梗塞リスクを“見える化”

 

 

**血圧脈波検査(けつあくみゃくはけんさ)**は、腕と足首の血圧と脈波を同時に測定し、血管の硬さ(動脈硬化の進行度)と詰まり(狭窄の程度)を数値化する検査です。

  • 痛みなし・非侵襲・短時間(5〜10分)

  • 動脈硬化の早期発見と予防医療に必須

  • 脳梗塞・心筋梗塞リスクを科学的に評価

動脈硬化は初期症状がなく、「サイレントキラー」とも呼ばれます。血圧脈波検査で血管の健康状態を数値化し、生活習慣病や心血管疾患の予防につなげましょう。

 

血圧脈波検査で分かる2つの重要指標

 

1. CAVI(キャビィ):血管の硬さを測定

**CAVI(心臓足首血管指数:Cardio Ankle Vascular Index)**は動脈の硬さを示す指標で、血圧の影響をほとんど受けずに動脈硬化の進行度を評価できます。

CAVIの目安 判定
8.0未満〜8.9 正常範囲
9.0以上 動脈硬化の疑い

CAVI 9.0以上は、脳梗塞や心筋梗塞リスクが高い可能性があります。年齢別の平均値と比較することで血管年齢の算出も可能です。

 

2. ABI(エービーアイ):血管の詰まりを測定

**ABI(足関節上腕血圧比:Ankle Brachial Index)は、足首と腕の血圧比から動脈の詰まり具合(末梢動脈疾患のリスク)**を評価します。

ABIの目安 判定
0.91〜1.40 正常
0.90以下 末梢動脈疾患の疑い
1.40超 石灰化による偽上昇の可能性

ABI ≤ 0.90は末梢動脈疾患(PAD)の疑いが強く、心血管イベント死亡率が3〜6倍になることが報告されています。

 

検査の流れと所要時間

  1. 両腕と両足首に血圧カフを装着

  2. 安静状態で血圧と脈波を同時測定

  3. CAVI・ABIの数値と血管年齢を算出

  4. 医師が結果をわかりやすく説明

所要時間10〜15分、食事制限や特別な準備不要です。

 

血圧脈波検査を受けるべき方

以下の方は動脈硬化リスクが高く、年1回以上の定期検査が推奨されます。

  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症・メタボの方

  • 喫煙習慣がある方

  • 40歳以上の方

  • 家族に心筋梗塞・脳卒中の既往がある方

  • 健康診断で血圧・コレステロール異常を指摘された方

 

検査結果を活かす:動脈硬化予防の4本柱

  1. 禁煙:血管へのダメージを最小限に

  2. 食事改善:減塩・野菜・青魚・食物繊維を意識

  3. 運動習慣:ウォーキングなど中強度運動を週150分以上

  4. 薬物療法:高血圧・脂質異常症には適切な内服管理を

CAVI・ABIの改善は生活習慣の見直しや薬物療法で可能です。数値で確認できるからこそ、治療意欲も高まります。

 

まとめ:症状が出る前のチェックが命を守る

  • CAVI=血管の硬さ

  • ABI=血管の詰まり

  • 5分で分かる動脈硬化リスク

血圧脈波検査は痛みなく簡単に受けられ、脳梗塞・心筋梗塞の予防に直結します。

山形県米沢市のきだ内科クリニックでは、予約不要・短時間で検査可能。動脈硬化リスクが気になる方はぜひご相談ください。

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