頸動脈エコー|脳梗塞リスクと動脈硬化を見える化【米沢市・きだ内科クリニック】
【保存版】頸動脈エコー(頸動脈超音波)検査|脳梗塞リスクと動脈硬化を“見える化”|山形県米沢市・きだ内科クリニック
頸動脈エコー検査は、脳へ血液を送る首の血管(頸動脈)を超音波で描出し、動脈硬化の有無・進行度や脳梗塞リスクを可視化する検査です。ゼリーを塗ってプローブ(探触子)を当てるだけの非侵襲・無放射線・痛みなし。検査時間は通常10〜30分と短時間で、初めての方でも安心して受けられます。
きだ内科クリニック(米沢市)では院内で頸動脈エコーを実施しています。Web/電話でご予約いただけます。
頸動脈エコーで分かること(動脈硬化の主要サイン)
1. 血管壁の厚さ(IMT:内膜中膜複合体厚)
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IMT肥厚=動脈硬化の早期指標。
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一般に1.1mm未満が目安。IMTが厚いほど、心筋梗塞・脳梗塞リスクが上昇。
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例)総頸動脈の最大IMTが0.1mm増えるごとに、**心筋梗塞11%・脳梗塞18%**リスク上昇の報告あり。
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治療効果の判定にも有用(食事・運動・降圧/脂質治療などで進展抑制が確認可能)。
2. プラーク(Plaque)の有無・性状
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1.1mm以上の限局性隆起をプラークと定義。1.5mm超は性状の詳細評価を推奨。
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要注意プラーク
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低輝度(ソフト)プラーク:粥腫・出血が疑われ塞栓源になりやすい。
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可動性プラーク:拍動で揺れる/変形→不安定で塞栓リスク。
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潰瘍形成:表面の“くぼみ”は脳梗塞の引き金になりやすい。
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3. 血管の狭窄率と血流(ドプラ評価)
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狭窄評価はNASCET法が基本(ほかにECST法・面積法)。
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70%以上は高度狭窄として治療検討の指標に。
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断層像で不明瞭な場合はドプラ法を併用。
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例)PSV(収縮期最高血流速度)200cm/s超でNASCET 70%以上が疑わしい目安。
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ED ratio(総頸動脈の拡張末期血流速度左右比)1.4以上で遠位部狭窄を示唆。
※数値は一般的な目安で、最終評価は担当医の総合判定となります。
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こんな方に頸動脈エコーをおすすめします(適応)
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生活習慣病:高血圧/脂質異常症(高LDL・低HDL・高TG)/糖尿病/肥満
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喫煙歴・家族歴(脳梗塞・心筋梗塞)
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一過性脳虚血発作(TIA)やふらつき・物忘れなどが気になる方
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推奨年齢の目安:男性は40代〜、女性は**閉経前後(50代〜)**で定期チェックを推奨
検査の流れ・準備
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受付・問診(既往歴・服薬を確認)
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検査(仰向けで首を軽く伸ばし、ゼリー+プローブで左右を計測)
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結果説明(IMT・プラーク・血流所見を総合評価)
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食事制限なし/ネックレスやハイネックは避けるとスムーズ。
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所要10〜30分。痛みなし・被ばくなしで安心。
結果が“要注意”だった場合の対策(再発予防・進展抑制)
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食事:減塩、野菜・海藻、DHA/EPAを多く含む青魚を積極摂取。加工肉・飽和脂肪酸は控えめに。
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運動:中強度有酸素運動150〜300分/週を目安に継続。
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禁煙:最優先の血管ケア。
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薬物治療:降圧薬・脂質改善薬・血糖管理等でIMT進展抑制が期待。
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定期フォロー:年1回を目安に再評価(所見に応じて間隔調整)。
よくある質問(FAQ)
Q. 痛いですか?
A. 痛みはありません。超音波のみで安全に評価できます。
Q. 検査にかかる時間は?
A. 通常10〜30分です。結果はその日のうちに概略をお伝えします。
Q. 保険適用はありますか?
A. 医師が必要と判断した場合は保険適用の対象です(症状・所見・併存疾患により異なります)。
Q. どのくらいの頻度で受ければいい?
A. 年1回が目安です。リスクが高い方や所見ありの方は6〜12か月で再評価します。
きだ内科クリニックでの頸動脈エコー
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院内実施:検査〜説明までワンストップ
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検査時間:10〜30分/非侵襲・無痛
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予約方法:Web予約またはお電話で(当日空きがあれば対応可能な場合あり)
脳梗塞は“予防が最大の治療”です。
動脈硬化が進む前に、頸動脈エコーでリスクを見える化し、生活・治療を最適化しましょう。
