高血圧はなぜ危険?症状がなくても放置すると怖い合併症
高血圧はなぜ危険?症状がなくても放置すると怖い合併症
高血圧とは?
高血圧は、血圧が慢性的に正常範囲を超えている状態を指します。血圧が高いと血管や心臓に負担がかかり、長期間放置すると深刻な健康リスクにつながります。
正常な血圧の目安
-
正常血圧:120/80 mmHg 以下
-
高血圧:140/90 mmHg 以上
-
正常高値血圧:120〜139/80〜89 mmHg
高血圧は自覚症状がほとんどないため、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と呼ばれています。
1. 心疾患(心筋梗塞・狭心症)
高血圧が続くと、心臓に負担がかかり、冠動脈が狭くなりやすくなります。その結果、心筋梗塞や狭心症のリスクが高まります。
危険な兆候
-
胸の痛みや圧迫感
-
息切れや動悸
2. 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
高血圧は、脳の血管を傷つけ、脳出血や脳梗塞の原因になります。
危険な兆候
-
ろれつが回らない
-
片側の手足が動かしにくい
-
突然の激しい頭痛
3. 腎臓病(慢性腎臓病・腎不全)
高血圧は腎臓の血管にも影響を与え、腎機能を低下させます。慢性腎臓病が進行すると透析が必要になる場合もあります。
危険な兆候
-
むくみ(特に足や顔)
-
尿の回数や量の変化
-
倦怠感や息切れ
4. 眼疾患(高血圧性網膜症)
高血圧が続くと、目の血管がダメージを受け、視力が低下することがあります。
危険な兆候
-
視界がぼやける
-
目のかすみや飛蚊症
-
視力低下
5. 大動脈瘤・解離
血圧が高いと、動脈の壁に負担がかかり、大動脈瘤や大動脈解離を引き起こすことがあります。
危険な兆候
-
背中や胸の突然の激痛
-
失神や血圧低下
生活習慣が関与するもの
-
塩分の摂りすぎ(目標:1日6g未満)
-
運動不足(週150分以上の適度な運動)
-
ストレスや睡眠不足
-
喫煙・過度な飲酒
-
肥満・内臓脂肪の増加
遺伝や病気が関与するもの
-
家族に高血圧の人が多い
-
腎臓病や内分泌異常がある
1. 食事の見直し
-
塩分を減らす(減塩調味料を活用)
-
野菜・果物を多く摂る(カリウムを含む食品が◎)
-
魚・ナッツ・オリーブオイルなどの良質な脂質を摂る
-
過剰な糖質や加工食品を控える
2. 適度な運動
-
ウォーキング・ジョギング(1日30分程度)
-
ストレッチ・ヨガで血流を改善
-
筋トレ(軽い負荷でOK)
3. 生活習慣の改善
-
禁煙・節酒(アルコールは適量を守る)
-
ストレス管理(深呼吸や趣味の時間を増やす)
-
十分な睡眠(6〜8時間が理想)
4. 定期的な血圧測定と診察
-
家庭用血圧計で朝晩測定する習慣をつける
-
定期的な健康診断を受ける
高血圧は、放置すると命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。 症状がなくても、血圧が高いと診断されたら早めに対策を始めることが大切です。
当院では、高血圧の診断・治療・生活習慣改善サポートを行っています。
💡 気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください!