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「胆石症の症状と治療方法、見逃してはいけないサイン」

[2024.09.21]

胆石症の症状と治療方法、見逃してはいけないサイン

胆石症とは、胆のうに石ができる病気で、多くの人が気づかないうちに進行します。初期の段階では症状が現れにくいため、気づいた時には痛みが強くなっていることも少なくありません。適切な診断と早期の治療が重要ですので、症状やサインを見逃さないようにしましょう。

胆石症の主な症状

胆石があると、次のような症状が現れることがあります。

  • 右上腹部の痛み
    胆石が胆のうや胆管を詰まらせると、右上腹部に激しい痛みが生じます。特に食事後にこの痛みが出やすく、背中や肩にまで痛みが広がることがあります。痛みは数時間続き、しばしば夜間に発生します。

  • 吐き気や嘔吐
    消化不良や吐き気、嘔吐も胆石症のサインです。特に脂肪分の多い食事をした後にこの症状が現れることが多いです。

  • 黄疸(皮膚や目が黄色くなる)
    胆石が胆管を詰まらせ、胆汁が正常に流れなくなると、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が発生します。これは、体内に胆汁が蓄積されるためです。

  • 発熱や寒気
    胆石症が進行して炎症が起こると、発熱や寒気、全身の倦怠感を感じることがあります。これらの症状は、急性胆嚢炎や胆管炎といった合併症を示唆するサインであり、緊急の対応が必要です。

胆石症の原因とリスク要因

胆石は、胆汁の成分が固まって石になることで発生します。主な原因やリスク要因には、次のようなものがあります。

  • 高脂肪・高コレステロールの食事
    脂肪やコレステロールを多く含む食事を長期間続けると、胆石ができやすくなります。

  • 肥満や急激な体重減少
    肥満や急激なダイエットも胆石のリスクを高める要因です。体重が急に減ると、胆汁の成分が変化し、石が形成されやすくなります。

  • 加齢や女性ホルモン
    特に女性では、妊娠やホルモンの変化によって胆石のリスクが高まることがあります。また、年齢が上がるにつれてリスクも増加します。

胆石症の治療方法

胆石症は、症状や石の大きさ、位置によって治療方法が異なります。次のような治療法が一般的です。

  1. 薬物療法
    小さな胆石や症状が軽い場合、胆石を溶かす薬を使って治療することがあります。ただし、薬物療法は時間がかかるため、早急な対応が必要な場合には他の治療法が選択されます。

  2. 胆のう摘出手術(胆のう摘除術)
    胆石が大きい場合や症状が重い場合、胆のうを摘出する手術が行われます。特に、胆石が再発しやすい場合や、急性胆嚢炎を引き起こしている場合には、手術が必要です。手術は腹腔鏡を用いた腹腔鏡下胆のう摘除術が主流で、体への負担が少なく、回復も早いです。

  3. 内視鏡治療
    胆管に石が詰まった場合、**内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)**を使って、内視鏡を用いて胆管に詰まった石を取り除くことができます。これは、胆管が詰まっている場合に特に効果的です。

見逃してはいけないサインに注意を

胆石症は初期の段階で発見すれば、症状が軽い場合でも適切な治療が可能です。右上腹部の痛みや黄疸、吐き気などのサインを感じたら、早めに医師の診察を受けることが大切です。特に発熱や激しい痛みが続く場合は、早急に専門医の診察が必要です。

当院では、胆石症の診断と治療に経験豊富な医師が対応し、内視鏡検査や腹腔鏡手術など、最新の医療技術で安全かつ効果的な治療を行っています。お腹の痛みや違和感を感じたら、ぜひ早めにご相談ください。

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