痛風
痛風は、高尿酸血症によって尿酸が関節に結晶化して炎症を引き起こす疾患です。主に足の親指や足関節に発症することが多く、激しい痛みや腫れ、赤みが現れます。症状は突然起こり、夜間や早朝に発症することが多く、局所的な痛みや腫れだけでなく、発熱や全身倦怠感などの全身症状も伴う場合があります。
痛風の原因は、遺伝的要因や加齢、肥満、飲酒、高脂血症、高血圧などが挙げられます。また、腎臓機能の低下や糖尿病などの疾患も痛風の発症に関係しています。
痛風の診断には、痛風発作時の関節液検査や、血液検査による尿酸値の測定が行われます。また、痛風発作以外にも、慢性的な痛風性関節炎や、尿酸結晶による尿路結石などが発生することがあります。
痛風の治療には、急性期の痛風発作に対しては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やコルヒチンが用いられます。また、再発予防のために、尿酸値を下げるための薬剤(尿酸生成抑制剤や尿酸排泄促進剤)を用いた治療が行われます。併せて、食事療法や運動療法なども有効な治療法として取り入れられます。治療においては、医師の指示に従って正しい薬剤の使用や食事・運動管理を行うことが重要です。