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呼気NO測定検査

呼気中のNO(一酸化窒素)の濃度を測定する検査です。

喘息患者さんの気道には炎症があり、炎症性刺激により、主に気道上皮のNO合成酵素(INOS)が誘導され、大量のNOが産生されています。

そのため呼気中NO濃度を測定することで好酸球性気道炎症の存在や程度を知ることができるとされています。

喘息患者さんの気道には、炎症があります。

炎症が起きると炎症性サイトカインが分泌され、気道上皮で誘導型一酸化窒素合成酵素(INOS)という一酸化窒素(NO)を作る酵素が増え、大量のNOが産生されます。

このNOを測定するのが呼気NO濃度測定検査です。

実は、喘息患者の呼気中で増えるガスはNOだけではなく、一酸化炭素やエタンの濃度も炎症に伴って上昇します。

CO・エタンなどは慢性閉塞性肺疾患(COPD)でも上昇しますが、NOは喘息で特異的に上昇するため、COPDとの鑑別診断も可能です。

ステロイド未治療の喘息患者と健常者を対象にNOを測定した試験結果より、吸入ステロイドを未使用の新患患者で、発作性の喘鳴など喘息を疑わせる症状に加え、呼気NOが22ppb以上ならば、喘息の可能性が高く、37ppb以上であれば、ほぼ確実に喘息と診断できることがわかりました。

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