甲状腺疾患
甲状腺疾患は、甲状腺の機能不全や炎症、腫瘍などによって引き起こされる疾患の総称です。甲状腺は、体内の代謝やホルモンバランスを調整する重要な臓器であり、甲状腺疾患はその機能不全によって様々な症状を引き起こします。
代表的な甲状腺疾患としては、以下のようなものがあります。
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甲状腺機能亢進症(バセドウ病など):甲状腺ホルモンの過剰分泌によって代謝が亢進し、不眠、多汗、動悸、体重減少などの症状を引き起こします。
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甲状腺機能低下症(橋本病など):甲状腺ホルモンの分泌が不足し、疲れやだるさ、冷感、体重増加、便秘などの症状を引き起こします。
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甲状腺結節:甲状腺内にできる腫瘤のことで、甲状腺ホルモンの過剰分泌や、声帯の圧迫などによって症状を引き起こすことがあります。
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甲状腺炎:甲状腺の炎症によって引き起こされる疾患で、急性甲状腺炎や慢性甲状腺炎などがあります。
甲状腺疾患の診断には、甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの検査、超音波検査、放射性ヨウ素検査、甲状腺細胞診などが使われます。治療には、甲状腺ホルモンの補充、抗甲状腺薬や手術などがあります。甲状腺疾患は、適切な治療を受けることで予後が改善する場合がありますので、早期に診断・治療を受けることが重要