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便秘の疑問にお答えします

[2024.09.08]

 

便秘とは?放置してはいけない症状のサイン

     

便秘は、多くの方が悩む症状ですが、その定義は一律ではありません。一般的に、24時間に1回の排便が平均とされていますが、適切な排便の頻度は個人差があります。23日に1回の排便でも、残便感や膨満感がなくスムーズであれば、便秘とはいえません。

一方で、毎日排便があっても、便が少量で残便感や膨満感が残る、あるいは排便に時間がかかる場合には便秘と認められます。このように、便秘は排便の頻度だけでなく、排便後の満足感や不快感も重要な判断材料です。満足のいく排便ができず、便やお腹に不快な症状がある場合は便秘と捉え、早めに専門医にご相談いただくことをお勧めします。

便秘の原因は多岐にわたり、食物繊維不足や水分不足、運動不足といった生活習慣によるものから、大腸がんや腸閉塞といった重篤な疾患が原因となることもあります。放置することで症状が悪化する恐れがあるため、長引く便秘には早めの受診が重要です。

当クリニックでは、便秘の原因を丁寧に調べ、患者様に合った治療方法を提案しています。気になる症状があれば、お早めにご相談ください。

 

便秘の主な原因とその対策

 

便秘は多くの要因が絡み合って起こり、個人によってその原因や対策も異なります。一般的な排便の頻度は11回とされていますが、必ずしも毎日排便がないことが便秘の証ではありません。23日に1回でもスムーズな排便があれば問題ありませんが、残便感や膨満感がある場合には便秘と見なされます。便秘を引き起こす主な原因には以下のようなものがあり、それぞれに対する適切な対策が必要です。

 

1. 食物繊維不足

 

便秘の原因として最も一般的なのが、食物繊維の不足です。食物繊維は、便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進します。これによりスムーズな排便が可能となります。
対策: 食物繊維を多く含む食品(野菜、果物、全粒穀物、大豆など)を毎日の食事に取り入れましょう。

 

2. 水分摂取不足

 

水分が不足すると、便が硬くなり排便が困難になります。特に高齢者や忙しい方は水分摂取が少なくなりがちです。
対策: 11.52リットルの水分を摂取することを目標にしましょう。朝起きた時に一杯の水を飲むことで、腸の動きを活性化させることが期待できます。

 

3. 運動不足

 

運動不足は腸の蠕動運動を低下させ、便の通過を遅らせる要因となります。特に座りっぱなしの生活習慣が続くと便秘が悪化しやすくなります。
対策: 定期的な軽い運動やストレッチを日常生活に取り入れることで、腸の動きを活性化させることができます。

 

4. ストレスや不規則な生活習慣

 

ストレスや不規則な生活習慣は、腸内の自律神経を乱し、便秘を引き起こす原因となります。特に痙攣性便秘では、ストレスが腸の過緊張を引き起こし、小さな便やコロコロした便が出ることがよくあります。
対策: 規則正しい生活リズムを心がけ、ストレスを解消するためのリラクゼーション方法を取り入れることが効果的です。

 

5. 薬の影響や病気によるもの

 

一部の薬(抗うつ薬、麻薬など)や疾患(大腸がん、腸閉塞など)は便秘を引き起こすことがあります。
対策: このような便秘の際には、自己判断で市販薬を使わず、専門医に相談して適切な治療を受けることが必要です。

便秘は生活習慣の改善によって予防・改善できることが多いですが、症状が長引く場合や異常を感じた場合は、当院にご相談ください。適切な治療を受けることで、快適な排便と健康的な生活を取り戻すことができます。

便秘の種類慢性便秘と一時的な便秘の違い

 

便秘は、一時的に起こるものと慢性的に続くものに大きく分けられます。それぞれのタイプによって原因や対策が異なり、適切な対応が重要です。

 

1. 一時的な便秘

 

一時的な便秘は、環境の変化や一時的な生活リズムの乱れ、食生活の変化などによって起こります。例えば、旅行やストレス、食物繊維の摂取不足、または一時的な水分不足が原因となります。このタイプの便秘は、一過性であり、原因が解消されると自然に改善されることが多いです。
対策: 水分や食物繊維をしっかり摂取し、リラックスした環境で排便する習慣を心がけましょう。

 

2. 慢性便秘

 

慢性便秘は、3か月以上続く長期間の便秘状態を指します。これは、食生活の不調、運動不足、ストレス、加齢による腸機能の低下、薬の副作用などが原因で起こります。慢性便秘は、生活習慣の見直しや適切な治療が必要であり、放置すると大腸の疾患や痔などのリスクが高まります。
対策: 水分や食物繊維を継続して摂取し、規則的な運動を心がけるとともに、場合によっては医師の診察を受け、薬物療法や生活習慣指導を受けることが必要です。

慢性便秘の場合、早めに対処することで症状の悪化を防ぎ、健康な生活を送るためのサポートが受けられます。当院では便秘に関するご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

便秘が身体に与えるリスク大腸がんや痔のリスクについて

便秘が長期間続くと、さまざまな健康リスクが増加します。特に大腸がんや痔などのリスクが高まることが知られています。

 

1. 大腸がんのリスク

 

便秘が続くと、腸内で便が長時間停滞することで、有害物質が腸内に蓄積されやすくなります。これにより、大腸の粘膜が刺激され、長期的にはがん化する可能性が高まります。特に、血便や便の形状の変化、便秘と下痢の繰り返しがある場合、大腸がんの早期兆候の可能性も考えられるため、注意が必要です。便秘が続く場合は早めに医師に相談し、適切な検査を受けることが重要です。

 

2. 痔のリスク

 

便秘によって硬い便を無理に排出しようとする際、強くいきむことが原因で痔が発症しやすくなります。特に「いぼ痔(内痔核)」や「切れ痔(裂肛)」などが典型的です。便秘が続くと、痔の悪化や出血が起こりやすく、直腸脱や痔核の脱出を引き起こすこともあります。また、痔の症状が進行すると、さらに排便が困難になり、便秘が悪化するという悪循環に陥ることがあります。

 

3. その他のリスク

 

便秘を放置することで、痔や大腸がん以外にも、腸閉塞や虚血性大腸炎、腹膜炎などの重篤な疾患を引き起こす可能性があります。また、便秘が慢性的に続くと、肌荒れや疲労感など全身の不調にもつながることがあります。

便秘を軽視せず、早めに適切な対処を行うことで、これらのリスクを予防することができます。排便習慣の見直しや、医師の診断を受けることが大切です

 

便秘を予防するためのライフスタイル改善法

 

便秘を予防し、健康的な腸内環境を保つためには、日常生活の中でいくつかの簡単な工夫を取り入れることが重要です。以下に、日常的に実践できる改善策を紹介します。

 

1. 十分な水分を摂取する

 

水分不足は便秘の大きな原因の一つです。1日に1.52リットルを目安に、こまめに水分を摂取しましょう。特に朝起きたときにコップ一杯の水を飲むことで、腸が刺激されて便意が起こりやすくなります。

 

2. 食物繊維をバランスよく摂る

 

食物繊維には水溶性と不溶性があります。水溶性のものは便をやわらかくし、腸内環境を整える効果があり、リンゴやキャベツ、ミカンに多く含まれます。不溶性のものは便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進する効果があり、大豆やゴボウ、穀物に多く含まれます。どちらもバランスよく摂取することが大切です。

 

3. 適度な運動を行う

 

運動不足は腸の蠕動運動を低下させ、便秘の原因となります。毎日軽いウォーキングやストレッチを行うことで、腸の働きを活性化させましょう。無理のない範囲で体を動かすことが、便秘予防に役立ちます。

 

4. 規則正しい生活リズムを保つ

 

腸の働きは自律神経に支配されているため、規則正しい生活リズムが重要です。毎日決まった時間に起床し、食事をとることで、腸内の活動がスムーズに進み、自然な排便リズムが整います。特に、朝食後にトイレに行く習慣をつけると、排便がスムーズになることが期待されます。

 

5. ストレスをためない

 

ストレスは腸の緊張を引き起こし、便秘の原因になることがあります。リラックスする時間を設け、適度な休息や趣味の時間を大切にすることで、心と体のバランスを整えましょう。

 

6. 発酵食品を摂取する

 

ヨーグルトや納豆、ぬか漬け、味噌などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があります。便秘解消のためにも、これらの食品を日常の食事に取り入れましょう。

 

7. 便意を我慢しない

 

便意を感じたらすぐにトイレに行くことが大切です。便意を我慢すると、腸の感度が低下し、便秘が悪化することがあります。また、便意がなくても毎日同じ時間にトイレに座る習慣をつけることも効果的です。

これらのライフスタイルの改善を意識的に取り入れることで、便秘を予防し、健康的な腸内環境を維持することができます。

便秘治療における基本的なアプローチ

 

便秘は必ずしも毎日排便がないといけないわけではありませんが、生活の質に影響を及ぼす場合には治療が必要です。例えば、硬い便による排便困難や残便感、腹部の張りや痛み、便秘と下痢を繰り返すなどの症状があれば、医師と相談しながら治療を進めることが推奨されます。

便秘治療の基本的な方針 治療の第一段階としては、非刺激性の緩下剤を使用し、便を柔らかくしてスムーズな排便を促します。それでも排便が難しい場合には、緩下剤に加えて、必要に応じて刺激性下剤を使用することがあります。連日刺激性下剤を使用している場合は、緩下剤を併用しながら刺激性下剤の使用頻度を減らしていくことが理想です。

排便の形状は、ブリストル便形状スケール(BSFS)という指標で評価され、便が硬すぎる場合(BSFS 1-2)は、便を柔らかくする治療を優先します。また、大腸がんなどの重大な疾患がないことを確認した上で、適切な治療を進めます。

 

便秘の種類に応じた対応

 

  • 機能性便秘: 大腸や直腸の働きが低下して起こる便秘です。
  • 器質性便秘: 大腸がんなど、便が物理的に通過しにくくなる疾患が原因の便秘です。大腸内視鏡検査やCTスキャンなどで原因を特定することが重要です。
  • 症候性便秘: 糖尿病や甲状腺機能低下症など、他の病気が原因で便秘になる場合です。元の病気の治療が必要です。
  • 薬剤性便秘: 向精神薬や抗がん剤などが原因で起こる便秘です。原疾患の治療とのバランスを考えながら、便秘の薬を併用して対処します。

 

便秘になりやすい要因と改善策 便秘を引き起こす要因として、不規則な排便時間、食事量の不足、肥満、運動不足、不眠症、サルコペニア(筋力低下)などが挙げられます。特に高齢者や女性は、ホルモンの影響や筋力の低下により便秘になりやすい傾向があります。

 

食事と生活習慣の改善 便秘解消には、食物繊維、乳酸菌、水分の摂取、そして適度な運動が推奨されます。食物繊維は便のかさを増やし、消化管の通過をスムーズにしますが、摂りすぎると逆に便秘を悪化させる可能性があるため、バランスが大切です。また、乳酸菌は腸内環境を整え、腸の動きを活発にする効果があります。

 

水分摂取と運動 十分な水分摂取は便を柔らかく保ち、特に硬水はマグネシウムを含んでいるため、便通を促す効果が期待されます。また、運動は消化管の働きを活発にし、便秘予防に効果的です。

 

このように、便秘の治療にはさまざまな要因が関与しており、個々の症状に応じた対策が重要です。生活習慣の改善や適切な薬物療法を組み合わせることで、症状の改善が期待されます。

 

便秘の市販薬と専門的な治療の違い

 

便秘の治療には、市販薬と専門的な医療による治療があります。これらの違いを理解することで、より効果的な治療を選ぶことができます。

 

1. 市販薬による便秘治療

 

市販の便秘薬は、主に症状の一時的な緩和を目的としています。以下のタイプの薬が一般的です。

  • 浸透圧性下剤: 腸内の水分を増やし、便を柔らかくすることで排出を促します。酸化マグネシウムやポリエチレングリコールなどが使われます。
  • 刺激性下剤: 腸を直接刺激して蠕動運動を活性化し、排便を促進します。センナやダイオウなどが含まれますが、長期使用によって耐性がつく可能性があります。

市販薬は手軽に利用できますが、特に刺激性下剤は長期使用による副作用や、効果が減少するリスクがあります。便秘の根本原因を解決するのではなく、症状を一時的に緩和することが目的です。

 

2. 専門的な治療

 

一方で、医療機関では便秘の原因を特定し、根本的な治療を行います。便秘が長期間続いている場合や、市販薬では改善されない場合には、専門的な治療が推奨されます。以下のような手順で治療が進められます。

  • 診断: 腸の状態や便秘の原因を特定するために、大腸内視鏡検査やCTスキャンなどが行われます。これにより、器質性便秘(大腸がんや腸閉塞など)や、症候性便秘(糖尿病や甲状腺機能低下症などが原因)を診断します。
  • 治療法: 非刺激性の緩下剤を使用し、便をやわらかくすることを基本とします。それでも効果が出ない場合、刺激性下剤を併用することもあります。また、生活習慣の改善、食物繊維や水分摂取の指導、適度な運動の指導も行われます。
  • ブリストル便形状スケール: 便の状態を「ブリストル便形状スケール」で評価し、適切な治療を行います。

 

3. 違いのポイント

 

市販薬は手軽に使用でき、短期間の便秘緩和には役立ちますが、根本的な治療には限界があります。特に刺激性下剤の長期使用は避けるべきです。専門的な治療は、便秘の原因を見極め、個別の治療計画を立てるため、より根本的かつ長期的な便秘解消が期待できます。

便秘が長引く場合や、市販薬では効果がない場合は、医療機関での診察を受け、適切な治療を受けることが重要です。

 

きだ内科クリニックの便秘治療専門的なケアで安心の診療を提供

便秘は多くの人が抱える悩みですが、個々の症状に合わせた適切な治療が重要です。きだ内科クリニックでは、便秘の種類や原因に応じた専門的な治療を提供し、患者さん一人ひとりに最適なケアを行っています。

 

浸透圧性下剤による治療

 

浸透圧性下剤は、腸内の水分量を増加させ、便を柔らかくすることで排便を促します。特に酸化マグネシウムやポリエチレングリコール(モビコール®)などが使用され、これらの薬は安全性が高く、効果もマイルドです。慢性的な便秘に対して、小児から高齢者まで幅広く適応される薬剤です。

 

上皮機能変容薬による治療

 

慢性便秘症のガイドラインに基づく上皮機能変容薬(アミティーザ®リンゼス®)は、腸液分泌を促し、腸管の神経にも作用して腹部の不快感を改善します。これにより、便秘型過敏性腸症候群の症状にも有効です。

 

刺激性下剤の使用

 

刺激性下剤(センノシド®プルゼニド®など)は、大腸の蠕動運動を促し、便の排出を助けます。特に、頓用で使用することが推奨され、長期連用による耐性のリスクがあるため、必要に応じた服用が重要です。

 

その他の治療オプション

 

きだ内科クリニックでは、漢方薬や坐剤、浣腸も使用しています。これらの治療法は、患者さんの状態や便秘のタイプに応じて適切に選択されます。特に、漢方薬は自然な形で腸の働きをサポートするため、多くの患者さんに利用されています。

 

大腸カメラによる原因検査は重要

 

便秘の原因について、便秘エコー、腹部レントゲン、さらには大腸内視鏡など専門的な検査でお調べし、適切な治療を選択いたします。

 

安全で効果的な便秘治療を提供

 

便秘治療は、ただ薬を使うだけではなく、専任管理栄養士による食事指導や生活習慣の改善など、個別の治療計画も大切です。きだ内科クリニックでは、患者さんが安心して治療を受けられるよう、専門医による丁寧な診察と治療を提供しています。便秘でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

便秘でお悩みなら、早めの受診をお勧めします

 

便秘は「毎日排便がないから便秘だ」と単純に判断できるものではありません。排便の頻度には個人差があり、23日に1回の排便でも、残便感や膨満感がなければ問題ありません。一方で、毎日排便があっても便が硬く少量しか出ない、残便感が続く、あるいは腹部の張りを感じるなどの症状がある場合は、便秘の兆候と考えられます。

特に、便秘が長引いたり、症状が悪化していると感じたら、自己判断で市販薬に頼る前に、医師に相談することが重要です。便秘は単なる生活習慣の問題から、重大な疾患のサインであることもあります。

 

こんな症状があれば要注意!便秘のチェックリスト

 

  • 排便が苦しく、便が硬くて痛みを感じる
  • 1回の排便に時間がかかり、少量しか出ない
  • 排便後もスッキリせず、残便感が続く
  • 下剤を使わないと排便できない

 

これらの症状が続く場合、便秘が原因で生活の質が低下している可能性があります。また、便秘と下痢を繰り返す場合や血便、腹痛などが見られる場合は、大腸がんや腸閉塞などの器質的疾患が原因であることも考えられるため、早めに専門医を受診することを強くお勧めします。

 

便秘を放置することのリスク 便秘をそのままにしておくと、便がさらに硬くなり、排便が一層困難になります。また、便秘が原因で痔や大腸の疾患、さらには虚血性大腸炎などの深刻な合併症を引き起こすこともあります。

特に、下記の症状が見られたら直ちに受診が必要です:

 

  • 強い腹痛や発熱を伴う
  • 便に血が混じる
  • 便秘と下痢を繰り返す

早めの対応が重要です。便秘に悩んでいる方は、まずは当院にご相談ください。専門医が適切な診断と治療を提供いたします。

 

便秘に関するよくある質問(FAQ

 

Q1: 便秘が1週間以上続いていますが、病院に行くべきですか?


A:
便秘が1週間以上続く場合、体内の老廃物が腸内に滞留し、体に悪影響を及ぼす可能性があります。23日に1回の排便でも問題がない方もいらっしゃいますが、長期間続く便秘や腹痛、膨満感、残便感などがある場合は、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。特に、便秘が続くと大腸がんや腸閉塞といった重篤な疾患の兆候である可能性もありますので、早期の診断が大切です。

 

Q2: 便秘薬を長期間使用しても大丈夫ですか?


A:
市販の便秘薬を長期間使用することは、体が薬に依存するリスクがあります。特に刺激性下剤は長期使用すると効果が薄れ、便秘が悪化する可能性もあります。長期的に便秘薬を使用する場合は、医師に相談し、適切な薬を処方してもらうことが重要です。腸の動きを自然に保つための非刺激性の下剤や生活習慣の改善を取り入れながら、治療を進めることが理想的です。

 

Q3: どのような食事や生活習慣を心がければ便秘を予防できますか?


A:
便秘予防には、以下の生活習慣が有効です:

  • 食物繊維の摂取:野菜、果物、豆類、全粒穀物を取り入れ、水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく摂取しましょう。
  • 水分補給11.52リットルの水分を目安に、こまめに摂取しましょう。特に朝起きてすぐのコップ1杯の水は効果的です。
  • 適度な運動:ウォーキングや軽い運動は腸の動きを促進します。便秘予防に効果的です。
  • 規則正しい生活:毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけることも大切です。

 

Q4: お腹が張って痛みを感じる場合、便秘が原因ですか?


A:
便秘が原因でお腹が張ったり、痛みを感じることがあります。便が腸内に滞留するとガスが溜まり、腹部膨満感や不快感を引き起こすことがあります。しかし、これらの症状は他の疾患(腸閉塞や炎症性疾患など)とも関連している可能性があるため、強い痛みや長引く症状がある場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。

 

Q5: 便秘が原因で痔になることがありますか?


A:
はい、便秘が原因で痔になることがあります。便が硬くなると排便時に強くいきむことになり、肛門や直腸に負担がかかります。その結果、痔や切れ痔、さらには直腸脱などを引き起こすことがあります。便秘による痔を予防するためにも、便を柔らかく保つ生活習慣や薬物治療を取り入れることが大切です。

 

Q6: 便秘が大腸がんにつながることはありますか?


A:
長期的な便秘自体が直接大腸がんを引き起こすという確証はありませんが、便秘が続く場合、腸内に老廃物が滞留し、腸内環境が悪化することで大腸の病変リスクが高まる可能性があります。また、便秘によって大腸がんの早期発見が遅れることもあります。特に、便に血が混じる、急な排便習慣の変化がある場合は、大腸がんを含む深刻な疾患の兆候かもしれませんので、定期的な検査を受けることをお勧めします。

 

Q7: 妊娠中の便秘にはどう対処すればいいですか?


A:
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や子宮の圧迫によって便秘が起こりやすくなります。安全な対処法としては、十分な水分摂取、食物繊維の多い食事、適度な運動が推奨されます。また、便意を我慢せず、できるだけリラックスしてトイレに行くことが大切です。市販の便秘薬を使用する前に、必ず医師に相談しましょう。妊娠中でも安心して受診いただけますので、気軽にご相談ください。

 

Q8: 小さな子供が便秘です。どのように対処すればよいですか?


A:
小児の便秘は、食事の偏りや水分不足、排便習慣の乱れが原因となることが多いです。対処法としては、食事に食物繊維や水分をしっかりと取り入れること、便意を感じたらすぐにトイレに行く習慣をつけることが重要です。特に症状が重い場合や便に血が混ざる場合は、早めに医師に相談してください。医療機関で適切な治療が可能です。

 

Q9: 便秘の際、どのタイミングで病院を受診すべきですか?


A:
自宅での対策(食事や水分摂取、運動)が効果を発揮しない場合や、便に血が混ざる、強い腹痛や膨満感がある場合は、すぐに受診することをお勧めします。特に、便秘と下痢を繰り返す、排便後も残便感が続く場合は、他の疾患が潜んでいる可能性もあるため、専門的な診断が必要です。

 

Q10: 便秘に対する検査はどのようなものがありますか?


A:
便秘の検査には、まず問診と腹部の診察が行われます。その後、腹部X線検査や血液検査が行われ、必要に応じて大腸カメラ(内視鏡検査)も実施します。内視鏡検査では、大腸の粘膜を直接観察し、炎症やポリープ、大腸がんなどの病変を確認できます。どの検査も安全に行えますので、便秘の症状が長引く場合はお気軽にご相談ください。

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