【医師監修】女性の糖尿病はここが違う!妊娠・月経・更年期との関係と注意点
【医師解説】女性の糖尿病はここが違う!更年期・妊娠・月経との関係と注意点
「女性は糖尿病になりにくい」と思っていませんか?
実は、女性には女性特有のホルモンバランスやライフイベント(妊娠・出産・更年期)が、糖尿病の発症や進行に大きく関わっています。
女性の糖尿病は、見過ごされやすく、気づいたときには進行していることも多いのが特徴です。
この記事では、妊娠期・月経周期・更年期など女性のライフステージ別に注意したい糖尿病リスクと対応策を、内科医がわかりやすく解説します。
女性の糖尿病はなぜ見逃されやすい?
女性は男性に比べて、以下の理由で糖尿病の発見や治療が遅れがちです:
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自覚症状が出にくい(疲れ・むくみ・月経不順などは見過ごされやすい)
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ホルモン変化が血糖値に影響するが、認識されにくい
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妊娠・育児などで通院のタイミングを逃しやすい
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症状が「更年期のせい」と誤解されやすい
【妊娠期】妊娠糖尿病に注意!
妊娠中に初めて血糖値の異常が見つかる「妊娠糖尿病(GDM)」は、約10人に1人に起こるとされます。
放置すると母体にも赤ちゃんにもリスクがあり、出産後の糖尿病発症率も高くなることが分かっています。
🔹 35歳以上の初産
🔹 肥満体型(BMI25以上)
🔹 家族に糖尿病がいる
これらに当てはまる方は、妊娠中の血糖値に特に注意が必要です。
【月経周期】血糖値が乱れやすくなる時期がある?
女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)は、インスリンの働きに影響を与えるため、月経周期によって血糖値が上下することがあります。
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月経前に過食気味になったり、血糖が上がりやすくなる
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気分の落ち込みやイライラから、間食が増える
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月経中は低血糖になりやすいことも
こうした変化を知っておくことで、血糖コントロールがしやすくなります。
【更年期】血糖管理が急に難しくなる理由
更年期は女性ホルモンの減少により、内臓脂肪が増えやすく、インスリン抵抗性も高くなる時期です。
その結果、以下のような変化が起こります:
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太りやすくなる
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血糖値が上がりやすくなる
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血圧・コレステロール値も上昇しやすくなる
➡️ この時期は脂質異常症や高血圧と重なりやすく、「隠れ糖尿病」になっているケースが多いのです。
女性の糖尿病は「早期発見」と「継続的なケア」がカギ
女性特有の体調変化があるからこそ、数値だけに頼らず、定期的な血糖・HbA1cの測定が重要です。
当院では、以下のようなサポートを行っています:
✅ 妊娠糖尿病・境界型糖尿病の早期診断
✅ 女性のライフステージに合わせた血糖管理アドバイス
✅ 栄養・運動・ストレス管理まで含めた総合ケア
✅ CGM(持続血糖測定器)やリブレによる日常モニタリングも対応
米沢市・置賜地区で女性の糖尿病相談なら|きだ内科クリニックへ
✅ 健診で血糖やHbA1cが高めだった
✅ 月経や更年期で体調が変わりやすい
✅ 妊娠を機に糖尿病リスクが心配になった
そんな方は、お気軽にご相談ください。
女性の体の変化に寄り添った糖尿病診療を行っています。