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脂質異常症はなぜ怖い? 動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞との関係を医師が解説

[2025.05.05]

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脂質異常症はなぜ怖い?

動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞との関係を医師が解説

健康診断で「コレステロールが高いですね」「中性脂肪が多いです」などと言われても、
「自覚症状がないから…」「忙しいし様子見でいいか」と放置していませんか?

実はこの“脂質異常症の放置”が、将来の命に関わる病気の引き金になる可能性があります。
この記事では、脂質異常症がなぜ怖いのか、どんな病気と関係しているのかについて、
最新の医学的知見をもとに、内科医がわかりやすく解説します。


◆ 脂質異常症とは?|「悪玉が多い」「善玉が少ない」状態

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が正常値から外れている状態です。

具体的には以下のような数値が基準になります:

指標 基準値 異常の目安
LDL(悪玉)コレステロール 140mg/dL未満 160mg/dL以上は要注意
HDL(善玉)コレステロール 40mg/dL以上 40mg/dL未満は危険
中性脂肪(TG) 150mg/dL未満 200mg/dL以上は高リスク

異常があっても症状がほとんどないため見逃されやすいのが特徴です。


◆ 放置が危険な理由|沈黙のうちに進行する「動脈硬化」

脂質異常症を放置してしまうと、血管内に余分なコレステロールや脂肪が蓄積し、
**血管の壁が厚くなったり硬くなったりする「動脈硬化」**が進行します。

動脈硬化は、まるで配管のサビのように、気づかぬうちに血流を妨げていく病態です。


◆ 動脈硬化が引き起こす3大疾患

✅ 1. 心筋梗塞(しんきんこうそく)

冠動脈が詰まり、心筋に血液が届かなくなることで突然の胸痛や呼吸困難を引き起こし、
命に関わるケースも少なくありません。

✅ 2. 脳梗塞(のうこうそく)

脳の血管が詰まり、半身麻痺・言語障害・意識障害などの重い後遺症を残すこともあります。

✅ 3. 閉塞性動脈硬化症

足の血管が詰まることで、冷感・しびれ・歩行困難などを生じ、
重症化すれば壊死や切断に至ることもあります。


◆ 脂質異常症は「サイレントキラー」|自覚症状がないからこそ危ない

脂質異常症は、静かに進行する生活習慣病です。
高血圧や糖尿病と同じく、症状が出た時にはすでに合併症が始まっていることも少なくありません。

  • 健診で数値を指摘された

  • 家族に心疾患や脳卒中の既往がある

  • 喫煙・運動不足・ストレスが多い生活

こういった方は、早めの対策が命を守ることに繋がります。


◆ 脂質異常症の治療と予防|生活習慣の見直しがカギ

◎ 食事のポイント

  • 飽和脂肪酸(脂身、バター、揚げ物)は控えめに

  • 野菜・魚・大豆製品を中心とした和食が効果的

  • 甘い飲料・アルコールの摂取も見直しを

◎ 運動習慣

  • 週3~5回、30分以上の有酸素運動(ウォーキングなど)

  • 日常生活でも「ちょこちょこ動く」意識を

◎ 禁煙・節酒

  • 喫煙はHDLを減らし、LDLを増やす

  • 飲酒は適量を守る(特に中性脂肪を上げやすい)

◎ 必要に応じた薬物治療

  • LDLが高い場合はスタチン系薬剤などが有効

  • 当院では患者様に合わせた治療プランを提案しています


◆ 米沢市で脂質異常症の検査・治療ならきだ内科クリニックへ

「脂質異常症=コレステロールが高いだけ」と軽く考えるのは危険です。
放置すると、心臓や脳の病気を引き起こす重大なリスクに繋がります。

きだ内科クリニックでは、健康診断後の精密検査・生活改善のアドバイス・薬物療法まで、
患者様のライフスタイルに寄り添った診療を行っています。

脂質異常が心配な方は、お早めにご相談ください。

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