【医師解説】薬に頼らずコレステロールを下げる方法|脂質異常症の生活改善ガイド
◆ 「薬を飲みたくない」は間違いじゃない|ただし“放置”は危険
脂質異常症は、自覚症状がほとんどないため放置されがちですが、
実際には動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞の原因になる重大な疾患です。
薬を避けたいお気持ちは理解できますが、だからこそ生活習慣の改善が必須です。
「改善すれば薬を使わずにすむかもしれない」──それを実現するための一歩を踏み出しましょう。
◆ 脂質異常症を改善する生活習慣のコツ【食事編】
✅ 1. 白い炭水化物は“適量”に
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白米・パン・うどんなどは中性脂肪を増やす原因にもなりやすい
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玄米や全粒粉パンなどの低GI食品に置き換えるのが理想的
✅ 2. 魚を食卓の主役に
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サバ・イワシ・サンマなどの青魚に含まれるEPA・DHAは、LDLコレステロールを下げ、HDLを増やす働きがあります
✅ 3. 食物繊維をしっかり摂る
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野菜・海藻・きのこ・豆類などに含まれる食物繊維は、脂質の吸収を抑える効果があります
✅ 4. 油の種類に注意する
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バターやラードなどの飽和脂肪酸は控えめに
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オリーブオイル・えごま油などの不飽和脂肪酸を選ぶと◎
✅ 5. お酒と甘い飲み物に注意
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アルコールは中性脂肪を増やす大きな要因
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清涼飲料水やジュースも見直しの対象に
◆ 脂質異常症を改善する生活習慣のコツ【運動・日常習慣編】
✅ 1. 有酸素運動を習慣化
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ウォーキング・ジョギング・自転車など、週3~5回・1回30分程度が目安
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運動はHDL(善玉)を増やし、LDL(悪玉)を減らします
✅ 2. 「ちょこちょこ動く」ことを意識
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エレベーターではなく階段
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長時間の座りっぱなしを避け、1時間に1回は立ち上がる
✅ 3. 禁煙をする
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喫煙はHDLを減らし、LDLを増やすため、脂質異常症の大敵です
◆ 効果が出るまでの目安は「3〜6か月」|継続がカギ
生活習慣を見直しても、すぐに数値が下がるとは限りません。
体質や遺伝も関係するため、数ヶ月単位での継続とモニタリングが必要です。
「どこから始めていいか分からない」「頑張っているのに数値が下がらない」
──そんな時は、医師と一緒に取り組むことで、より効果的な改善策が見つかります。
◆ 米沢市で脂質異常症の相談なら|きだ内科クリニックへ
当院では「薬をできるだけ使いたくない」という方にも、
生活習慣改善中心の丁寧なアドバイスとサポートを行っています。
必要な場合は、最小限・最適な薬の使い方をご提案します。
「健康診断で引っかかったけど、薬はまだちょっと…」という方、
まずはお気軽にご相談ください。