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家族に脂質異常症の人がいる方へ|遺伝との関係と今すぐできる予防法

[2025.05.05]

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家族に脂質異常症の人がいる方へ

遺伝と予防の正しい知識を医師がわかりやすく解説

「親がコレステロールの薬を飲んでいる」
「家族に脂質異常症の人がいるけど、自分もなるの…?」
このような不安を抱えていませんか?

脂質異常症(高コレステロール血症・高中性脂肪血症)は、生活習慣病でありながら遺伝的要素も強い病気です。
この記事では、脂質異常症と遺伝の関係、そして家族歴がある方が今すぐ始められる予防法について、内科医がわかりやすく解説します。


◆ 脂質異常症とは?|コレステロールや中性脂肪の異常

脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロール・中性脂肪など)が基準値から外れている状態を指します。

  • LDLコレステロール(悪玉)が高い:140mg/dL以上

  • HDLコレステロール(善玉)が低い:40mg/dL未満

  • 中性脂肪(トリグリセリド)が高い:150mg/dL以上

これらの数値異常が、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞の引き金となるため、早期発見と予防が重要です。


◆ 脂質異常症は「遺伝する」のか?

✅ 家族性高コレステロール血症(FH)という病気も

脂質異常症のなかには、**遺伝によって生まれつきLDLコレステロールが非常に高くなる「家族性高コレステロール血症(FH)」**という病型があります。

  • 両親や兄弟姉妹にLDL高値の人が多い

  • 若年で心筋梗塞を発症した家族がいる

  • 通常よりも高い数値が出るのに生活習慣は問題ない

このような方は、遺伝的脂質異常の可能性があるため注意が必要です。

✅ 一般の脂質異常症でも「体質的な遺伝」は関与

FHのような明らかな遺伝病でなくても、脂質を処理する体質や代謝能力は遺伝の影響を受けます。
つまり、親が高コレステロールであれば、子もなりやすい傾向があるのです。


◆ 家族歴がある方に知っておいてほしい「予防の基本」

◎ 1. 若いうちから数値をチェック

  • 20代・30代からでも、定期的に健康診断や血液検査を受けることが大切です

◎ 2. 食生活の見直し

  • 揚げ物・脂身・スナック菓子などは控えめに

  • 魚・大豆・野菜中心のバランスの良い食事を意識しましょう

◎ 3. 適度な運動習慣を持つ

  • 1日30分のウォーキングや軽い筋トレを週3〜5回

  • 運動は善玉(HDL)を増やす効果があります

◎ 4. 喫煙・過度な飲酒はNG

  • タバコはHDLを下げ、動脈硬化を促進します

  • アルコールは中性脂肪を上げやすいため、量と頻度に注意

◎ 5. 肥満の予防・改善

  • 内臓脂肪が増えると脂質異常になりやすくなるため、体重管理も重要です


◆ 「遺伝だから仕方ない」と諦めないで

脂質異常症は、たとえ遺伝的な要因があっても、
生活習慣の見直しと医療的サポートによって十分にコントロール可能です。

大切なのは、「体質だから」と放置せず、早めに対策を取ること。
予防に取り組むことが、10年後・20年後の健康を守ることにつながります。


◆ 脂質異常症の家族歴がある方は、きだ内科クリニックへ

当院では、家族に脂質異常症の方がいる方への予防指導や定期的なチェック
必要に応じた精密検査や治療のご提案を行っています。

「まだ症状はないけど心配…」という段階からでもご相談いただけます。
まずは、ご自身の血液データを知ることから始めてみませんか?

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