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「内視鏡治療」で早期大腸がんを完治へ!EMR・ESDの違いと選び方 大腸がん【第四弾】

[2025.02.11]

早期がんなら「内視鏡治療」で負担を最小限に!

 

早期大腸がんに対する内視鏡治療は、開腹手術に比べて体への負担が少なく、根治が期待できる治療法です。

 

  • 傷が小さいため、手術後の痛みが少なく、回復が早い。
  • 入院期間が短いため、社会復帰がスムーズ。
  • **低侵襲(体に優しい治療)**で、術後の生活の質(QOL)を維持しやすい。

 

ここでは、代表的な内視鏡治療(EMRESD)とそのメリット、完治の可能性について詳しく解説します。

 

 

🔹 内視鏡的粘膜切除術(EMR)とは?

 

EMREndoscopic Mucosal Resection / 内視鏡的粘膜切除術)とは?

 

  • 内視鏡を使って、大腸の粘膜にあるがんやポリープを切除する治療法
  • 2cm以下の平坦な病変や茎のないポリープが対象。
  • 切除範囲が小さく、術後の負担が少ないのが特徴。

 

📌 EMRの手順


1️⃣ 病変の下に生理食塩水を注入 粘膜を浮かせる
2️⃣ スネア(ワイヤー)を病変にかける
3️⃣ 高周波電流を流して切除

 

📌 EMRのメリット


短時間で治療可能(2030分)
体への負担が少なく、日帰り・短期入院が可能
小さな病変でも確実に除去できる

 

📌 注意点(デメリット)


⚠️ 2cm以上の大きな病変には適用が難しい
⚠️ 分割して切除すると、病理検査が難しくなる
⚠️ がんが粘膜下層に浸潤している場合は追加治療が必要

 

🔹 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)のメリット

 

ESDEndoscopic Submucosal Dissection / 内視鏡的粘膜下層剥離術)とは?

 

  • EMRでは切除が難しい、大きな病変(2cm以上)を一括で切除できる方法。
  • より進行した早期がんに対応可能。
  • 一括切除が可能なため、再発リスクが低い。

 

📌 ESDの手順


1️⃣ 病変の下に液体を注入し、粘膜を持ち上げる
2️⃣ 特殊なナイフ(内視鏡ナイフ)で病変の周囲を切開
3️⃣ 粘膜下層を慎重に剥離し、病変を一括で切除

 

📌 ESDのメリット


2cmを超える大きな病変でも、一括で切除できる
取り残しが少なく、再発リスクを抑えられる
以前は手術が必要だった病変も、内視鏡治療で対応可能に

 

📌 注意点(デメリット)


⚠️ 治療時間が長くなる(1時間以上)
⚠️ 高度な技術が必要で、専門医のいる施設での施術が推奨される
⚠️ 出血・穿孔(腸に穴が開くリスク)などの偶発症リスクがある

 

🔹 「内視鏡で取れる=完治しやすい?」

 

内視鏡治療で切除できる早期大腸がんは、完治しやすい

 

📌 粘膜内がん(ステージ0
  • がんが粘膜内にとどまっている場合、リンパ節転移のリスクはほぼ0%
  • 内視鏡治療のみで、100%近い根治率が期待できる。

 

📌 粘膜下層がん(ステージ
  • 粘膜下層への浸潤が浅い(1mm未満)の場合、内視鏡治療で根治が可能。
  • ただし、粘膜下層には血管やリンパ管があるため、リンパ節転移の可能性がわずかにある。

 

📌 粘膜下層浸潤のリスク


1mm未満 リンパ節転移率 0%(内視鏡治療で完治しやすい)
1mm以上 リンパ節転移率 12.5%(追加の手術が必要になることも)

 

📌 「内視鏡治療だけで済むか?」の判断基準


病理検査で「浸潤が浅い」「脈管侵襲がない」と判断された場合 内視鏡治療のみで完治の可能性
病理検査で「浸潤が深い」「脈管侵襲あり」と判断された場合 追加手術や補助療法が必要になることも

 

🔹 内視鏡治療の注意点

 

出血・穿孔のリスク

  • 治療中や治療後に出血が起こることがあるが、多くの場合は内視鏡で止血可能。
  • 穿孔(腸に穴が開く)は稀だが、起こった場合は緊急手術が必要になることも。

 

病理検査の重要性

  • 切除した組織は、がんの深さや悪性度を詳しく調べるために病理検査を実施。
  • 検査結果によっては、追加治療が必要になる場合もあるため、慎重な判断が求められる。

 

再発リスクと定期検査

  • 内視鏡治療後も、再発予防のために定期的な大腸カメラ検査が必須。
  • 特に粘膜下層浸潤がんは、3年以内に再発することが多いため注意が必要。

 

🔹 内視鏡治療を受ける際のポイント

 

📌 経験豊富な医師のもとで受けることが重要!

 

  • 内視鏡治療は、医師の技術によって結果が大きく変わる
  • 専門医がいるクリニックや病院を選ぶことが大切!

 

📌 治療後のフォローアップを徹底する

 

  • 定期的な大腸カメラ検査で、新たな病変や再発を早期発見する。
  • 再発リスクがある場合は、3ヶ月~6ヶ月ごとの検査を推奨。

 

🔹 まとめ

 

💡 内視鏡治療(EMRESD)は、早期大腸がんに対する低侵襲な治療法!
💡 内視鏡治療で切除できるがんは、完治率が高く、体への負担が少ない。
💡 治療後も定期検査を継続し、再発を防ぐことが重要!

 

📌 当院では、最新の内視鏡技術で負担の少ない治療を提供しています。

ESD適応の場合は、東北中央病院様などにご紹介いたします。


📌 「どの治療が最適か?」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください!

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