血圧130台は正常?高血圧予備軍かを見分ける最新基準と対処法を医師が解説
家庭血圧125/75でも注意!見逃されがちな“高血圧予備軍”の正しい対策とは
「血圧130台=正常」は誤解?|最新ガイドラインで変わった“本当の正常値”とは
✅ 健診や家庭で「上が130台」…それ、実は“高血圧予備軍”かもしれません
「血圧が130台だから、まだ薬は不要でしょ?」
「家庭で125/75くらいなら安心…?」
そう思っている方は、今の高血圧基準を見直す必要があるかもしれません。
現在の**日本高血圧学会ガイドライン(JSH2019)**では、
血圧の“正常”と“要注意”の境界が、従来より厳しく定義されています。
特に「家庭血圧」は、診察室血圧よりも低めに評価され、125/75 mmHgを超えると要注意とされます。
📖 最新ガイドラインの基準|診察室と家庭で異なる「正常血圧」の定義
測定場所 正常血圧の上限(至適血圧) 高血圧と診断される基準
診察室血圧 <120/80 mmHg ≧140/90 mmHg
家庭血圧 <125/75 mmHg ≧135/85 mmHg
📌 家庭血圧で125/75 mmHgを超えている場合、「正常の範囲外」とされ、生活改善や医療機関での評価が推奨されます。
つまり、「家庭で130/80」などの数値は**高血圧予備軍(高値血圧)**に該当し、放置すべきではありません。
🚨 なぜ“130台”を放置してはいけないのか?
● 血管ダメージは125〜130から始まっている
家庭血圧で125〜130 mmHgを超えると、血管の内皮細胞に負荷がかかり、動脈硬化が進行するといわれています。
放置すれば、以下のリスクが上昇します:
脳卒中
心筋梗塞
慢性腎臓病(CKD)
認知症
● 海外のガイドラインはより厳格
米国(ACC/AHA)では、家庭血圧130/80 mmHg以上を「高血圧(Stage 1)」と診断し、治療介入の対象としています。
つまり、日本より早期の介入が国際的にも推奨されています。
💡 「家庭血圧125/75」を超えていたらどうすれば?
次のような方は、生活習慣の見直しと医療機関での評価が必要です:
家庭血圧で125/75 mmHgを超える日が多い
健診で「血圧が高め」と指摘された
ご家族に高血圧・脳卒中の方がいる
肥満、運動不足、ストレス過多、睡眠障害がある
糖尿病・脂質異常症を併発している
🩺 きだ内科クリニックでは「家庭血圧125/75」からサポート
当院では、高血圧の“予備軍”の段階から、生活改善・必要に応じた治療まで包括的に対応しています。
✅ 当院で行っている対応内容
家庭血圧の記録と評価指導(朝晩の測定方法も含む)
減塩・運動・体重管理など生活習慣のアドバイス
管理栄養士による食事サポート(希望者)
必要に応じて降圧薬の提案とフォローアップ
糖尿病や脂質異常症など、合併症もまとめて対応可能
📌 まとめ|「家庭血圧125/75以下」が“本当の正常値”
「130台なら大丈夫」ではなく、
「125/75を超えたら見直す」が現代のスタンダードです。
家庭血圧は、生活習慣病のリスクをいち早く知らせる重要なサインです。
「ちょっと高めかも」と思った段階で、気軽にご相談ください。
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