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生活習慣病で当院をご利用の皆様へ:健康を守るための定期検査のご案内

[2025.03.15]

生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)で当院をご利用の皆様へ

 

定期検査スケジュールについて

 

きだ内科クリニックでは、皆様の健康管理に、これまで以上に力を入れてまいります。
より精密で、きめ細やかな検査を実施し、健康状態の把握や病気の早期発見に努めてまいります。

当院をご利用いただいている皆様の健康維持と健康寿命の延長を目指し、適切な治療と健康管理を提供するため、定期的な検査を計画的に受けていただくことを推奨いたします。
定期検査に負担を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、医師として皆様の健康を守るために、非常に重要であると考えております。

また、当院は消化器内科・内視鏡検査を専門としており、過去には通院中の患者様に適切な検査をご案内できず、進行がんが見つかるケースもありました。こうした反省を踏まえ、生活習慣病の管理に加え、がんの早期発見・予防にも一層力を入れてまいります。

 

療養計画書の作成時などには、管理栄養士や看護師より、以下の検査スケジュールを定期的にご案内いたします。スケジュールに沿って、検査を受けていただきますようお願いいたします。

 

【高血圧の方】

 

年2回:定期採血(BNP含む)、尿検査(塩分摂取量・尿蛋白)、心電図、心音検査、胸部レントゲン
※健診で受けた方は、健診から半年後の年1回

年1回:脈波検査(血管年齢・動脈硬化の有無)

最低2年に1回:頸動脈エコー(動脈硬化の精査)、特に以下の患者には年1回の頸動脈エコーを推奨

  • LDL-C 160mg/dL以上
  • 糖尿病や喫煙習慣がある方
  • 高血圧歴10年以上

ホルター心電図を高リスク患者に追加

  • 無症候性心房細動や冠動脈疾患の評価に有用
  • 対象:動悸などの症状のある方、既に心血管疾患リスクが高い方

冠動脈CTの選択肢を検討(特に高リスク患者向け、心筋梗塞予防の目的)

24時間血圧測定(ABPM)検査 導入を検討中

  • 対象:夜間高血圧が疑われる方、不安定な血圧変動のある方
  • 頻度:必要に応じて年1回

最低2年に1回:腹部エコー

  •  腹部大動脈疾患・腎動脈疾患の確認、がんリスク評価

最低5年に1回:大腸カメラ(大腸ポリープの既往の方は1~3年ごと)
ピロリ菌感染歴のある方:1~2年ごとに胃カメラ
ピロリ菌感染歴のない方:2~5年に1回の胃カメラ(喫煙歴・飲酒歴を考慮)

  • 胃カメラ・大腸カメラ … 胃がん・大腸がんの早期発見

 

【糖尿病の方(高血圧・脂質異常症合併の方も含む)】

 

HbA1cが6.0以下の方:3ヶ月ごとの採血
HbA1cが6.0~7.0の方:2ヶ月ごとの採血
HbA1cが7.0以上の方・インスリン治療中の方:毎月採血
尿検査:可能な範囲で採血時に実施(尿中アルブミンは3ヶ月ごと)

海外では2週間ごとの通院が推奨される ケースもあり、当院ではこれまでの管理不足を反省し、より適切な検査間隔を設けました。

年1回:心電図、心音検査、胸部レントゲン
※健診で受けた方は、健診から半年後の計2回

年1回:脈波検査(血管年齢・動脈硬化の有無)

年1回:頸動脈エコー(内頸動脈狭窄やプラークの有無)

  • 糖尿病患者は動脈硬化が進みやすいため、年1回が推奨
  • 日本糖尿病学会の推奨でも「動脈硬化の評価は年1回」とされる。

ホルター心電図を高リスク患者に追加

  • 無症候性心房細動や冠動脈疾患の評価に有用
  • 対象:糖尿病歴10年以上、既に心血管疾患リスクが高い方

冠動脈CTの選択肢を検討

  • 糖尿病患者は無症候性の冠動脈疾患を抱えている可能性が高い
  • 糖尿病歴10年以上 or LDL 140mg/dL以上の患者に冠動脈CTを推奨
  • 対象:50歳以上の糖尿病患者、または動脈硬化リスクが高い患者

最低2年に1回:腹部エコー(腎エコー)

最低5年に1回:大腸カメラ(大腸ポリープの既往の方は1~3年ごと)
ピロリ菌感染歴のある方:1~2年ごとに胃カメラ
ピロリ菌感染歴のない方:2~5年に1回の胃カメラ(喫煙歴・飲酒歴を考慮)

眼科・歯科の定期受診推奨
フットケア対策、各種検査時に足指皮膚の異常確認、振動覚や皮膚温の評価による、末梢神経障害の早期発見

 

【脂質異常症の方】

 

年2回:採血 ※健診で受けた方は、健診から半年後の年1回
年1回:脈波検査(血管年齢・動脈硬化の有無)
年1回:頸動脈エコー(内頸動脈狭窄やプラークの有無)

  • 脂質異常症の患者はプラークが進行しやすいため、年1回のエコー検査が望ましい。
  • 特に家族性高コレステロール血症(FH)やLDL 180mg/dL以上の方はリスクが高いため、さらに頻度を増やす

年1回:健診未受診の場合は、胸部レントゲン、心電図、心音検査

冠動脈CTの選択肢を検討(特に以下の方に推奨)

  • LDL-Cが180mg/dL以上、または冠動脈疾患の家族歴がある方
  • 50歳以上+LDL 160mg/dL以上の方

最低2年に1回:腹部エコー

  • 脂質異常の方は、胆嚢結石・胆嚢ポリープ・脂肪肝・腹部大動脈疾患のリスクが高いため

最低5年に1回:大腸カメラ(大腸ポリープの既往の方は1~3年ごと)
ピロリ菌感染歴のある方:1~2年ごとに胃カメラ
ピロリ菌感染歴のない方:2~3年に1回の胃カメラ(喫煙歴・飲酒歴を考慮)

  • 大腸がんリスクが高いため、定期的な内視鏡検査が重要

 

📢 生活習慣病の方へ、がんのリスク管理を強化する理由

 

① 糖尿病とがん

高血糖とインスリン抵抗性ががんを促進
胃がん・大腸がん・膵がん・肝がんのリスク上昇
糖尿病性胃不全麻痺(胃の動きが悪化)→ 胃カメラでのチェックが必要
大腸ポリープができやすく、大腸がんのリスクが高まる

 

② 高血圧とがん

慢性的な炎症・酸化ストレスががんを促進
胃がん・大腸がん・腎がん・膵がんのリスク上昇
高塩分食によるピロリ菌感染率の上昇 → 胃カメラでの検査が必要
動脈硬化の影響で腸内環境が悪化 → 大腸カメラが重要

 

③ 脂質異常症(高脂血症)とがん

高コレステロールががん細胞の増殖を助ける
大腸がん・胃がん・肝がん・乳がん・前立腺がんのリスク上昇
高脂肪食が胃の炎症や逆流性食道炎を悪化 → 胃カメラが必要
胆汁酸の影響で大腸がんリスクが上昇 → 大腸カメラが重要

 

🔎 胃カメラ(上部消化管内視鏡)を勧める理由

胃がんの早期発見(糖尿病・高血圧・脂質異常症の方はリスクが高い)
ピロリ菌感染の有無を確認し、除菌で胃がんリスクを低減
糖尿病性胃不全麻痺や逆流性食道炎の有無を確認
胃潰瘍・慢性胃炎の発見(特にNSAIDsの使用が多い高血圧患者はリスクあり)

▶ 40歳以上、または生活習慣病を持つ方は、 定期的な胃カメラ検査を推奨!

 

🔎 大腸カメラ(大腸内視鏡)を勧める理由

大腸ポリープの早期発見・切除で大腸がんを予防
便秘・腸内環境の悪化ががんリスクを高めるため、腸の状態をチェック
糖尿病・高血圧・脂質異常症の方は、大腸がんのリスクが高い
大腸がんは早期発見でほぼ100%治癒可能!

▶ 40歳以上、または生活習慣病を持つ方は、 定期的な大腸カメラ検査を推奨!

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