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生活習慣病の方に胃カメラ・大腸カメラを勧める理由

[2025.03.15]

🟢 生活習慣病の方に胃カメラ・大腸カメラを勧める理由

 

高血圧とがんリスクの関係について

 

高血圧の方は 動脈硬化や心血管疾患のリスクが高い ことはよく知られていますが、がん(特に胃がん・大腸がん・腎がん)のリスクも上昇する ことが指摘されています。

 

🔴 高血圧とがんリスクの関連要因

  1. 慢性的な炎症

    • 高血圧の方は血管の慢性的な炎症が続いており、この炎症はがん細胞の発生を促進すると考えられています。
  2. 酸化ストレスの増加

    • 高血圧による血管ダメージが 酸化ストレス(活性酸素の増加) を引き起こし、がん発生の原因となるDNA損傷を引き起こす可能性があります。
  3. 生活習慣の影響

    • 高血圧の方は 肥満・高脂肪食・運動不足 などの生活習慣を伴うことが多く、これらの要因は 胃がん・大腸がんのリスク を高めることが分かっています。
  4. 降圧薬との関連(研究段階)

    • 一部の降圧薬(特にカルシウム拮抗薬)が乳がん・大腸がんのリスクを高める可能性があるという報告がありますが、まだ明確な結論は出ていません。

 

糖尿病とがんリスクの関係について

 

糖尿病の方は 胃がん・大腸がん・膵がん・肝がん など、特定のがんのリスクが高いことが多くの研究で示されています。特に 2型糖尿病 の場合、高血糖やインスリン抵抗性ががんの発生に関与 していると考えられています。

 

🔴 糖尿病とがんの関連要因

  1. 高血糖ががん細胞の増殖を促す

    • がん細胞はブドウ糖をエネルギー源として増殖しやすいため、高血糖状態が持続する糖尿病の方はがん細胞が増えやすい という説があります。
  2. インスリン抵抗性とインスリンの増加

    • インスリンは細胞増殖を促す作用 があり、高インスリン状態(高インスリン血症)はがんのリスクを上げる可能性があります。
    • 特に 大腸がん・膵がん・乳がん などはインスリンの影響を受けやすいとされています。
  3. 慢性的な炎症

    • 糖尿病の方は 全身の慢性的な炎症 が起こりやすく、これは がん細胞の発生を促進する因子 となります。
  4. 肥満・脂肪肝の影響

    • 肥満・脂肪肝を合併している糖尿病患者 では、肝がん・大腸がん・膵がんのリスクがさらに高まる ことが知られています。
  5. 生活習慣の影響

    • 糖尿病の方は、運動不足・高脂肪食・加工食品の摂取 などが多い傾向があり、これが 胃がん・大腸がんのリスクを高める 可能性があります。

 

脂質異常症(高脂血症)とがんリスクの関係について

 

脂質異常症(高コレステロール血症・高トリグリセリド血症など)がある方は、心血管疾患(動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中)のリスクが高い ことがよく知られていますが、がんのリスクも高まる可能性がある ことが指摘されています。特に 大腸がん・肝がん・乳がん・前立腺がん との関連が報告されています。

 

🔴 脂質異常症とがんリスクの関連要因

  1. 脂肪細胞からの炎症物質ががんを促進

    • 脂質異常症の方は、特に 肥満・内臓脂肪の蓄積 を伴うことが多く、これが 慢性的な炎症を引き起こし、がん細胞の発生リスクを高める 可能性があります。
  2. コレステロールががん細胞の成長を助ける

    • コレステロールは細胞膜の主要成分であり、がん細胞の増殖にも関与 すると考えられています。
    • 特に LDLコレステロールが高い方は、大腸がん・前立腺がん・乳がんのリスクが上昇 する可能性が報告されています。
  3. インスリン抵抗性と発がんリスク

    • 脂質異常症の方は、糖尿病やメタボリックシンドロームを合併していることが多い
    • 高インスリン状態は大腸がん・膵がん・肝がんを促進 する可能性があります。
  4. 胆汁酸と大腸がんの関連

    • 脂肪の多い食事は、胆汁酸の分泌を増加させ、腸内で発がん物質に変化する ことが知られています。
    • そのため、脂質異常症の方は大腸がんのリスクが高い 可能性があります。

 

🔎 胃カメラ(上部消化管内視鏡)を勧める理由

 

胃がんの早期発見(糖尿病・高血圧・脂質異常症の方はリスクが高い)
ピロリ菌感染の有無を確認し、除菌で胃がんリスクを低減
糖尿病性胃不全麻痺や逆流性食道炎の有無を確認
胃潰瘍・慢性胃炎の発見(特にNSAIDsの使用が多い高血圧患者はリスクあり)

▶ 40歳以上、または生活習慣病を持つ方は、 年1回の胃カメラを推奨!

 

🔎 大腸カメラ(大腸内視鏡)を勧める理由

 

大腸ポリープの早期発見・切除で大腸がんを予防
便秘・腸内環境の悪化ががんリスクを高めるため、腸の状態をチェック
糖尿病・高血圧・脂質異常症の方は、大腸がんのリスクが高い
大腸がんは早期発見でほぼ100%治癒可能!

▶ 40歳以上、または生活習慣病を持つ方は、 年1回の大腸カメラを推奨!

 

📢 まとめ

生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)は、がんのリスクを高める!
胃カメラでピロリ菌や胃の異常をチェックし、胃がんリスクを低減!
大腸カメラでポリープを発見・切除し、大腸がんを予防!
40歳以上の方、または生活習慣病を持つ方は、年1回の内視鏡検査を受けましょう!

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