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【医師解説】鍋料理で太らない・血圧を上げない食べ方|生活習慣病を防ぐ“正しい鍋のルール”

[2025.11.03]

冬の鍋は“食べ方次第”で健康食にも危険食にもなる|医師が教える「太らない・血圧を上げない鍋」の正しいルール

 

 

寒い季節に大活躍する鍋料理は、「野菜がたくさん食べられる」「調理が簡単」「家族で楽しめる」という健康的なイメージが強く、実際に生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満)予防に役立つ食事と言えます。

しかし、具材の選び方・味付け・食べる順番を誤ると、塩分過多・カロリーオーバー・血糖値上昇を招き、かえって生活習慣病を悪化させることもあります。

 

本記事では、医師・管理栄養士の視点から、


太らない鍋の作り方
血圧を上げない減塩のコツ
血糖値スパイクを防ぐ食べ方
を科学的根拠とともにわかりやすく解説します。

 

✅ 鍋が「生活習慣病予防」に向いている理由

 

鍋料理は、油をほとんど使わない“煮る調理法”のため、
● 揚げ物・炒め物に比べ 低カロリー
● 食材を加熱するとカサが減り 野菜・きのこ類を大量に摂れる
● 水分・食物繊維が多く 満腹感が得られやすい
というメリットがあります。

さらに、野菜・海藻・きのこを先に食べることで、
👉 血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を抑える効果
も期待でき、糖尿病の食事療法としても推奨されています。

 

✅【太らない鍋】の作り方|カロリー・糖質コントロールのポイント

 

◆ 1️⃣ 具材の選び方:高タンパク・低脂質・低糖質を意識

 

おすすめ食材(太らない鍋向け)

  • 鶏むね肉・ささみ(皮なし)

  • 豚もも肉・ヒレ肉

  • 白身魚、鮭、タラ

  • 豆腐・高野豆腐・厚揚げ(控えめに)

  • しらたき/こんにゃく(ほぼノンカロリー)

  • 白菜・もやし・長ねぎ・きのこ類
    → 食物繊維・ビタミンが豊富で満腹感◎

 

注意すべき食材

  • 豚バラ肉、牛肩ロース、もつ類(脂質多い)

  • 練り物(はんぺん・ちくわ・つみれ)→高塩分

  • じゃがいも・かぼちゃ・里芋 →糖質多め

  • チーズ・バター・シメの雑炊・麺 →太りやすい

 

◆ 2️⃣ 食べる順番で血糖値スパイクを防ぐ

 

正しい順番:野菜 → タンパク質 → 炭水化物

 

食べる順番 理由
① 野菜・きのこ・海藻 食物繊維で糖吸収を抑える
② 肉・魚・豆腐 GLP-1分泌を促進 → 血糖値が上がりにくくなる
③ ご飯・麺・雑炊など炭水化物 血糖値上昇をゆるやかに

📌 研究データ: 炭水化物を最後にするだけで 血糖値上昇が53%抑制・インスリン分泌25%減少

 

✅【血圧を上げない鍋】減塩の重要ポイント

 

◆ 1️⃣ 汁を飲まない=最大の減塩テクニック

 

🍲 鍋つゆを飲み干すと1食で3.3〜8gの食塩になる場合もあり、
高血圧治療の減塩目標(1日6g未満)を軽くオーバー

💡 汁を残すだけで2〜3gの減塩が可能

 

◆ 2️⃣ シメ(雑炊・麺類)は塩分吸収の“落とし穴”

 

  • 雑炊・うどん・ラーメンはスープを吸って塩分が増える

  • 食べるなら スープを使わず別皿で少量の米・麺にすると◎

 

◆ 3️⃣ 塩味ではなく「旨味・香り」で味を整える

 

✅ 昆布・かつおだし・干し椎茸 → うま味で塩分控えめでも満足感
✅ 酢・柚子・レモン・ポン酢・生姜・ねぎ・七味 → 香りで「薄味でも美味しい」
✅ つけダレは “かけるよりつける”方が減塩になる

 

✅【医師推奨】生活習慣病予防に向いている鍋ランキング例

 

ランク 鍋の種類 健康メリット 注意点
1位 キムチ鍋 代謝UP・腸活・ビタミンB1×豚肉 塩分量に注意
2位 水炊き 高タンパク&低脂質・減塩しやすい ごまダレは高カロリー
3位 湯豆腐/おでん 動物脂少なめ・プリン体低い 練り物は塩分が多い
4位 豆乳鍋 大豆たんぱく+イソフラボン 沸騰させすぎ注意

 

✅ 鍋を健康的に食べるための最終チェックリスト

 

✅ 汁は飲まない(=最大の減塩)
✅ 食べる順番:野菜→たんぱく質→炭水化物
✅ 具材は「高タンパク+低脂質+食物繊維」中心に
✅ 加工食品・脂身の多い肉は控える
✅ だし&薬味を活用して薄味でも満足
✅ シメは別皿少量が鉄則
✅ 一人鍋で「量」と「味付け」管理がしやすい

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