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背中の痛み、内科?整形外科?受診先を間違えないためのポイント

[2025.04.07]

背中の痛み…その受診先、本当に内科で大丈夫ですか?

 

~受診先に迷ったときのポイントを解説します~

 

「なんとなく背中が痛い」「整形外科?内科?」
そんな疑問を抱えて、きだ内科クリニックを受診される方が増えています。

しかし、背部痛の多くは整形外科的な疾患が原因です。
当院では対応が難しいケースも多いため、まずは以下の点を参考に、適切な受診先の選択をおすすめします

 

 

● こんな場合は、まず整形外科へ

 

次のような症状は、筋肉や骨格の問題であることが多く、整形外科が適しています:

  • 長時間のパソコン作業や無理な姿勢による「肩こり・背中のハリ」

  • 姿勢や動作で痛みが変化する

  • 動いたときだけズキっとするような「筋肉痛」「ぎっくり背中」

これらは内科的な検査や治療の対象ではないことが多く、当院では診断・治療が難しいため、まず整形外科をご受診ください。

 

● ただし、次のような症状がある方は内科の受診もご検討を

 

  • 突然の激しい背中の痛み(大動脈解離など)

  • 食後に悪化する背部痛・吐き気・体重減少(膵臓の病気など)

  • 発熱や血尿を伴う片側の背中の痛み(腎臓の感染症など)

 

慢性的な肩こりや、姿勢の悪さによる筋肉痛、ぎっくり背中、背骨の加齢変化などは、整形外科の領域です。

しかし、以下のような内科的な病気が原因で背部痛が現れることがあります

 

● 膵臓の病気(膵炎・膵臓がん)

膵臓は背中側に位置しているため、炎症や腫瘍による痛みが背中やみぞおちに響くように現れることがあります。
とくに慢性膵炎膵臓がんでは、痛みが徐々に強くなり、食後の痛み・体重減少・黄疸などを伴う場合も。

● 大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)

突然発症する強烈な背中の痛みには注意が必要です。
大動脈に異常が生じると、命に関わる可能性があるため、早急な診断と治療が必要です。

● 腎臓や尿路の病気(尿管結石・腎盂腎炎など)

背中の片側に痛みがある、発熱や血尿があるといった場合は、腎臓由来の可能性があります。

● 帯状疱疹の初期

皮膚に水ぶくれが出る前に、ピリピリした神経痛のような痛みが背中に出ることがあります。

 

内科での診断が難しい理由と限界

 

内科的な背部痛は、問診や診察だけでは確定診断が難しい場合が多くあります。
当院では、血液検査や腹部エコーなど可能な範囲の初期検査を行いますが、膵疾患や大動脈疾患などの重大疾患が疑われる場合は、CT検査が必要になります。

CT検査は当院では実施しておりませんが、速やかに地域の総合病院や専門医療機関へ紹介し、迅速な診断につなげています。

 

● きだ内科クリニックでできること・できないこと

 

対応できること 対応が難しいこと
内科的疾患の初期評価(膵疾患、腎疾患など) 整形外科的な痛み(筋肉痛、背骨の変形など)
血液検査・エコー検査による内臓疾患のスクリーニング CT・MRIなどの高度画像診断(紹介で対応)

 

● 受診の前にご確認ください

 

「背中が痛いからとりあえず内科」では、時間も手間もかかってしまうことがあります。
まずは次の基準を参考に、ご自身の症状を見極めてみてください。

主な症状 推奨される受診先
動作や姿勢で変わる痛み、コリ 整形外科
突然の強い痛み、食後の痛み 内科(精密検査の紹介が必要な場合あり)
発熱や血尿、体重減少を伴う 内科(+CTができる病院)

 

● 迷ったときは、お電話などでご相談ください

 

「整形外科か内科か、自分では判断が難しい」
そんなときは、受診前にお電話でご相談いただくことも可能です。
当院では、限られた検査体制の中でも、適切な判断と連携を大切にしています。

 

【まとめ】

背中の痛みの原因はさまざまです

 

背中の痛みの原因 症状の特徴 対応科
筋肉痛・神経痛 動作で痛みが増す、姿勢により変化 整形外科
膵炎・膵がん 食後に痛む、体重減少、吐き気など 内科(精密検査)
大動脈解離 突然の激痛、冷や汗、血圧変動 救急・循環器
腎盂腎炎・尿管結石 発熱、血尿、片側の痛み 内科・泌尿器科
帯状疱疹 ピリピリした痛み、後に発疹 内科・皮膚科

 

  • 多くの背部痛は整形外科の対応が必要です

  • ただし、膵炎・大動脈疾患・腎疾患など、命に関わる病気が隠れている場合もあります

  • 当院では診察と初期検査を行い、必要に応じてCT検査のできる専門機関をご紹介します

  • 受診前に判断に迷った際は、事前のお問い合わせもご活用ください

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