「糖質制限のやり方が丸わかり|食事の工夫・食品選び・外食対応を医師が解説」
【糖質制限食 第2弾】具体的なやり方と実践ポイントを徹底解説
糖質制限食の基本的な考え方
糖質制限食とは、食事に含まれる糖質量をコントロールし、食後の血糖値の急激な上昇を抑えることを目的とした食事法です。血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌され、これによりブドウ糖が脂肪として蓄えられるため、肥満の原因となります。糖質制限ではこのメカニズムを防ぎ、脂肪が蓄積しにくく燃焼しやすい身体を目指します。
糖質制限の種類と特徴
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糖質制限:1日の糖質摂取量を60g以下に制限する方法。ケトン体をエネルギー源とすることを目的とします。
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スーパー糖質制限:より厳格で、糖質摂取量を20g以下に。高い効果が期待されますが、低血糖のリスクもあり、医師の管理が必要です。
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ロカボ:1日120〜130gの糖質を目安とする“ゆるやかな”糖質制限。継続しやすく、血糖コントロールを目的とします。
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ゆるやかな糖質制限:主食のみを控えめにし、おかずは自由に。ご飯1/2膳、パン1枚、麺半玉を目安に、夕食だけ主食を抜く方法も有効です。
糖質制限の実践法
1. 主食の見直し
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白米、パン、麺類などを減らすか、こんにゃく米・低糖質麺・玄米・雑穀米に置き換え。
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しらたきやカリフラワーでかさ増しする工夫も有効です。
2. 食品選び
積極的に摂取したいもの:
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肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品、葉野菜、海藻類、きのこ類、ナッツ
控えたいもの:
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主食類、芋類、甘味のある果物、ジュース類、お菓子類、糖質の多い調味料(みりん、ケチャップ、砂糖など)
調理法・飲料・食べ方の工夫:
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味付けは塩ベース、蒸し・焼き・刺身がおすすめ。
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飲料は水・無糖茶・炭酸水を。アルコールは焼酎・ウイスキーなど糖質オフ系を選びましょう。
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食べる順番は "野菜 → たんぱく質 → 糖質" を意識。
3. 外食対応術
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ご飯を半分に、タレやシメは控える。
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居酒屋では塩味を選ぶ、麺類や寿司は少量で。
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ファーストフードやファミレスでは、主食を減らし、サラダやタンパク質中心に選ぶ。
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コンビニではサラダチキン、ゆで卵、ナッツ、カット野菜などを活用。
4. 生活習慣の見直し
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有酸素運動や筋トレで基礎代謝をアップ。
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睡眠とストレス管理も重要な要素です。
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水分摂取を意識して、脱水症状を予防しましょう。
実践前の準備と注意点
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医師や栄養士への相談:持病がある方や薬を服用している方は必ず相談を。
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栄養バランスの確保:必要に応じてサプリメントも活用。
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無理のないペースで:急激な糖質制限はリスクがあるため、段階的に行いましょう。
継続のコツ
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食生活として“習慣化”することがカギ。
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低糖質レシピや商品を活用し、飽きずに工夫を。
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一人で難しい場合は、仲間と情報共有するのも◎。
糖質制限食は、正しい知識と工夫によって、健康的なダイエットや血糖コントロールを実現する強力なツールになります。自分に合った方法で、無理なく楽しく取り組みましょう。