【医師解説】糖尿病なのに痩せない?原因と見直すべき生活習慣とは
【医師解説】糖尿病なのに痩せない?原因と見直すべき生活習慣とは
「糖尿病と診断されてから、食事に気をつけているのに全然痩せない…」
「薬を飲んでいるのに体重が減らず、逆に太ってきた気がする…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
糖尿病は「痩せる病気」というイメージを持たれがちですが、実は“痩せにくくなる糖尿病”も存在します。
この記事では、糖尿病なのに痩せない原因と、今すぐ見直したい生活習慣のポイントについて、内科専門医がわかりやすく解説します。
糖尿病=痩せる病気、は誤解?
糖尿病には「急激に体重が減る」イメージがありますが、それは未治療で血糖値が極端に高くなった場合の話です。
食事制限をしていても痩せない、むしろ太ってしまう人は以下のような原因が考えられます。
痩せない原因①:インスリン抵抗性が高い
糖尿病(特に2型)では、**体がインスリンをうまく使えない“インスリン抵抗性”**の状態にあります。
その結果…
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血糖が細胞に取り込まれにくくなる
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インスリンが過剰に分泌され、脂肪を蓄えやすくなる
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結果として「太りやすく、痩せにくい体質」になる
痩せない原因②:カロリーは減っても糖質が多い食事
「糖尿病食=カロリー制限」だと思い込んでいませんか?
実際には、“糖質過多”な食生活が続いていることが、体重が減らない大きな原因です。
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例)低カロリーだが白ご飯中心/甘い飲料をやめていない
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脂質を避けすぎると、満足感が得られず間食に走ることも
👉 “糖質の質と量”をコントロールすることが重要です。
痩せない原因③:運動不足と筋肉量の低下
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運動不足で基礎代謝が低下
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高齢になると筋肉量が減り、脂肪が増えやすくなる
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薬の副作用で動きにくくなっている方も
💡特にウォーキングや軽い筋トレなど、「無理のない運動習慣」が大切です。
痩せない原因④:服薬の影響
一部の糖尿病治療薬には、体重増加の副作用を持つものがあります(例:インスリン製剤、スルホニル尿素系など)。
🔍 薬の種類や量によっては、体重コントロールに影響するケースもあるため、主治医との相談が重要です。
どうすればいい?痩せにくい糖尿病の対策
✅ 食事の見直し
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糖質中心ではなく「たんぱく質・野菜・脂質のバランス」を意識
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「低カロリー=痩せる」ではなく「血糖値を安定させる食べ方」を優先
✅ 運動を習慣化
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週3回以上のウォーキング、軽い筋トレから
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家事や買い物も“動く”機会として活用
✅ 医師と相談しながら薬の調整・再評価
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体重増加傾向がある場合は、薬の見直しで改善することも
【まとめ】「痩せないからダメ」と思わず、体の変化を正しく理解しよう
糖尿病で痩せにくいのは、あなたの努力が足りないからではありません。
体の状態、ホルモンの働き、筋肉量、服薬などさまざまな要因が関係しています。
だからこそ、ひとりで悩まず、医師と一緒に“痩せやすい体”へと導くことが大切です。
米沢市で糖尿病と体重管理の相談なら|きだ内科クリニックへ
きだ内科クリニックでは、糖尿病治療だけでなく、
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血糖コントロールと体重管理の両立
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栄養バランスの見直し
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薬の副作用評価と調整
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CGM(持続血糖測定)によるモニタリング
などを含めた総合的なサポートを行っています。
🔹 頑張っているのに痩せない
🔹 食事も薬も見直したい
🔹 一度きちんと相談してみたい
という方は、どうぞお気軽にご相談ください。