糖尿病・高血圧・脂質異常症が重なると危険!“トリプルリスク”とは?
糖尿病・高血圧と重なると危険!
脂質異常症との“トリプルリスク”に注意【医師解説】
健康診断で「血糖値が高い」「血圧も少し高め」「コレステロールも要注意」と言われたことはありませんか?
これらはいずれも生活習慣病ですが、実は1つ1つが単独で問題なのではなく、重なることでリスクが一気に跳ね上がるのです。
この記事では、**糖尿病・高血圧・脂質異常症が重なることで起こる“トリプルリスク”**の危険性と、
それを防ぐための対策を医師がわかりやすく解説します。
◆ 生活習慣病の“トリプルリスク”とは?
以下の3つの病気が重なる状態は、医学的にも特に危険とされます:
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✅ 糖尿病(または予備群)
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✅ 高血圧
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✅ 脂質異常症(高LDL・高中性脂肪・低HDL)
この3つが重なると、動脈硬化の進行スピードが何倍にもなり、心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病など命に関わる病気のリスクが非常に高くなります。
◆ なぜ重なると危険なのか?|血管への“多重ダメージ”
それぞれの病気が、異なる仕組みで血管にダメージを与えるため、重なったときの影響が大きくなります。
疾患 | 血管への影響 |
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糖尿病 | 血管の内側を傷つけ、炎症を引き起こす |
高血圧 | 血管を物理的に圧迫し、硬くもろくする |
脂質異常症 | コレステロールが血管内に沈着し、詰まりの原因になる |
この状態が続くと、血流が悪くなり、脳・心臓・腎臓など重要な臓器に深刻な障害をもたらします。
◆ 放置するとどうなる?主な合併症リスク
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✅ 心筋梗塞・狭心症(心臓の血管が詰まる)
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✅ 脳梗塞(脳の血管が詰まり後遺症が残ることも)
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✅ 慢性腎臓病(CKD)(透析が必要になることも)
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✅ 閉塞性動脈硬化症(足の血管が詰まる)
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✅ 認知症リスクの上昇
これらは、「まさか自分が…」と思っていた人が突然発症することも少なくありません。
◆ 40代以降は要注意|症状がないからこそ“健診後”の行動が大切
トリプルリスクは、特に40代以降で加齢やホルモン変化の影響を受けやすくなる世代に増えてきます。
また、これらの疾患はいずれも無症状で進行する“サイレントキラー”。
そのため、「健診で引っかかったけど放置している」という方は将来的な重病の予備軍といっても過言ではありません。
◆ トリプルリスクを防ぐための生活習慣5つの柱
① 食事の見直し
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炭水化物・揚げ物・加工食品を控える
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野菜・魚・大豆製品・食物繊維を意識して摂取
② 適度な運動
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1日30分、週3~5回のウォーキングや自転車が効果的
③ 禁煙と節酒
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喫煙は動脈硬化を急速に進行させる
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アルコールも中性脂肪や血圧に影響するため注意が必要
④ ストレスと睡眠の管理
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自律神経やホルモンバランスを整えることも予防に有効
⑤ 早期の医療介入
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生活習慣の改善+必要に応じて医師による適切な治療が重要です
◆ トリプルリスクが気になる方は、きだ内科クリニックへ
きだ内科クリニックでは、糖尿病・高血圧・脂質異常症に対する総合的な管理と生活改善サポートを行っています。
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✅ 健診で複数の項目に異常が出た方
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✅ 「薬を使わずにまずは生活改善を頑張りたい」方
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✅ 「どこから手をつけていいかわからない」方
当院では、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な指導と治療方針をご提案します。