【簡易版マニュアル】熱中症が出たときの対応手順(事業所用)
[2025.06.28]
【簡易版マニュアル】熱中症が出たときの対応手順(事業所用)
【STEP 1】異変に気づいたらすぐ声かけ・報告!
▷ 現場作業員・目撃者の行動
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「大丈夫ですか?」とすぐ声かけ
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明らかな異常(ふらつき・ぼんやり・嘔吐など)があれば
➡ その場で動かさず、上司・班長を呼ぶ -
報告内容:
①誰が(名前・年齢)
②どこで(現場・階)
③どうなっているか(意識・嘔吐・けいれん)
【STEP 2】冷やす・休ませる・飲ませる(応急処置)
▷ 冷やす場所と方法(同時進行)
| 冷却部位 | 方法 |
|---|---|
| 首 | 保冷剤や濡れタオル+うちわ |
| 脇の下 | 保冷剤で挟む(服の上からOK) |
| 太ももの付け根 | ズボンの上から冷却 |
▷ 水分・塩分補給(意識があるとき)
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経口補水液(OS-1など)を100mlずつゆっくり
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スポーツドリンク/塩飴も可(「水だけ」は不可)
▷ バイタルサイン測定(可能な場合)
| 項目 | 測定器 | 危険値 |
|---|---|---|
| 体温 | 腋下・耳式体温計 | 38.5℃以上 → 重症の疑い |
| 血圧 | 自動血圧計 | 上が90未満 → 救急要請 |
| SpO₂ | パルスオキシメーター | 94%未満 → 要注意 |
▷ 意識レベルの確認
| 状態 | 判定 |
|---|---|
| 受け答えできる・目が合う | 軽症~中等症 |
| 呼びかけに反応しない/ぼんやり | 重症 → 119番通報 |
【STEP 3】救急車を呼ぶかの判断
🚨 以下1つでも当てはまれば ➡ 119番通報
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意識がない・返答が遅い
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水が飲めない
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嘔吐・けいれん・呼吸困難
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バイタル異常(体温38.5℃超・血圧低下・SpO₂低下)
【STEP 4】救急車到着までにすること
| 担当 | 役割 |
|---|---|
| 冷却係 | 冷却継続(3点) |
| 情報係 | 体温・血圧・経過などを記録 |
| 誘導係 | 救急隊を現場まで案内 |
| 記録係 | 処置記録(時間・対応)をまとめる |
【STEP 5】軽症・中等症ならその場で回復を確認
▷ 軽症~中等症対応チェックリスト ✅
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✅ エアコンのある室内に避難
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✅ 体温30分で0.5~1℃下がったか?
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✅ 血圧・脈拍が回復してきたか?
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✅ 症状が軽快していれば同伴帰宅 or 家族送迎
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✅ 軽快しない・再び悪化 → 医療機関受診または119番
帰宅後の注意事項(本人に伝える)
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✅ その日は入浴・飲酒を避ける
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✅ 高熱・だるさ・吐き気が出たら病院へ
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✅ 翌朝も体調確認。不調なら出勤しない
