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「大腸がん予防のために今からできること~生活習慣の改善と定期検査で守る健康~」

[2024.10.27]

 

近年、日本では「大腸がん」が増加しています。これは食生活の欧米化や生活習慣の変化が要因とされ、今後も増えると予測されています。2020年のデータによると、大腸がんの罹患者数は日本全体で男性約8万2800人、女性約6万4900人と、部位別がんの中で最も多くなっています。また、2021年の死亡数でも、男性で2位、女性では1位を占めており、特に40代以降からリスクが高まります。

しかし、大腸がんは「早期発見」で治癒が可能ながんです。定期的な検査と生活習慣の見直しによって予防ができるがんでもあります。このブログでは、大腸がんリスクを減らすための具体的な方法や、今から実践できる健康習慣についてわかりやすく解説します。健康な体を守るため、ぜひご一読ください。

大腸がんのリスクと予防の重要性

 

大腸がんリスクの概要

 

大腸がんは、加齢や生活習慣によってリスクが高まるがんの一つです。特に40歳を過ぎると罹患率が上昇し始め、50歳を超えるとリスクはさらに増加します。また、家族に大腸がんや大腸ポリープの既往歴がある方も、遺伝的な影響でリスクが高くなるため、注意が必要です。さらに、喫煙や過剰な飲酒、肉類中心の食事などの習慣もリスクを上げる要因です。特に女性は、食事の欧米化により大腸がんの発症率が年々増加しています。生活習慣を見直し、予防策を講じることが健康維持のために重要です。

予防と早期発見のメリット

 

大腸がんは早期発見によって治療が容易になり、ほぼ完治が可能なケースが多いがんです。がんはその進行度によって「ステージ」に分類され、初期段階であれば内視鏡検査で発見し、内視鏡による治療のみで完治が期待できます。特にステージ0やステージIの段階で発見できれば、がんの転移がなく、治療後の再発リスクも低いため、患者さんの体への負担を大幅に軽減できます。早期発見が可能であれば、治癒率は90%以上とも言われ、患者さんの生活の質を守るためにも定期検査が欠かせません。

 

当院での検査と治療のご案内

 

当院では、日帰りでの大腸内視鏡検査およびポリープ切除に対応しています。40歳以上の方や生活習慣が気になる方は、まず一度の検査をおすすめしています。自覚症状が出にくい大腸がんこそ、定期検査による予防と早期発見で健康を守りましょう。

 

高リスク者が気をつけるべき生活習慣

 

生活習慣の見直しが大腸がん予防のカギ

 

大腸がんの発症には遺伝的な要因とともに、生活習慣による影響が大きいことがわかっています。家族に大腸がんの既往がある方は遺伝的リスクが高くなりますが、普段の生活習慣によっても大腸がんのリスクは変わるため、早期の予防対策が重要です。

 

大腸がんのリスクを高める生活習慣

 

特にリスクを高める生活習慣として、以下が挙げられます。

 

  • 過剰な飲酒
    アルコールの摂取量が多いとリスクが高まるため、適度な量を心がけましょう。目安はビール350ml程度(約15gのアルコール量)です。
  • 喫煙
    たばこは腸内に悪影響を与え、20〜40%ほど大腸がんのリスクを上昇させます。禁煙はがん予防につながる重要な一歩です。
  • 運動不足
    特に有酸素運動がリスク低減に効果的です。ウォーキングやジョギングなど、日常に取り入れやすい運動から始めましょう。
  • 赤身肉や加工肉の摂取
    ソーセージやハムなどの加工肉はリスクを高めるため、代わりに魚や野菜を多く摂ることを心がけましょう。

健康を守るために今できること

これらの生活習慣を改善するだけでなく、年に1回程度の定期的な大腸内視鏡検査を受けることで、大腸がんの予防と早期発見が可能です。当院では、痛みを軽減した無痛内視鏡検査も行っており、忙しい方でも日帰りで完了します。生活習慣の見直しと定期的な検査をぜひご検討ください。

 

定期検査の重要性とその効果

 

大腸内視鏡検査の役割

 

大腸がんは初期に症状が出ないため、早期発見が非常に重要です。大腸内視鏡検査では大腸内を直接観察し、ポリープや病変を見つけ、その場で切除できるためがんの予防に直結します。

 

早期発見のメリット

 

大腸ポリープの約8割は放置すると大腸がんに進行する可能性があるため、小さいうちに切除することで発症リスクを抑えられます。ポリープは数年かけてがん化するため、定期的な検査でがん化前に対処が可能です。内視鏡検査はまさに「予防のための検査」として非常に有効です。

 

若年層でもリスクが増加中

 

近年では30代の発症率も増加傾向にあります。食生活の欧米化や運動不足、腸内環境の変化が影響し、若年層でもリスクが高まっているため、早めの検査が重要です。

検査の頻度とスケジュール

 

検査の結果にかかわらず、定期的に受け続けることが大切です。

  • ポリープがあった場合:1~3年ごと
  • 大腸がんの治療歴がある方:1~2年ごと
  • 異常がなかった方:3~5年ごと

 

今すぐ始められる!大腸がん予防チェックリスト

 

日常の生活習慣チェックリスト

このチェックリストで生活習慣を確認し、大腸がん予防に役立ててください。無理なく実践できるところから始め、健康な毎日を目指しましょう。

 

  • 禁煙している
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:喫煙は大腸がんをはじめ、他のがんリスクも高めます。禁煙により全身のがん予防が期待できます。
  • 飲酒は適量に抑えている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:ビール1日1本(350ml)が目安です。週に2日は「ノンアルコールデー」を設けて休肝日を意識しましょう。
  • 1日に野菜や果物を5皿以上摂取している
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:食物繊維が豊富な野菜や果物は腸内環境を整えます。5皿分が目安です。
  • 週に2~3回の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)をしている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:有酸素運動は腸の働きを活発にします。30分以上を目標に無理なく続けましょう。
  • 加工肉(ソーセージやベーコン)や赤身肉の摂取を週に1~2回以内に抑えている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:魚や大豆製品を積極的に取り入れることで大腸がんリスクを減らせます。
  • 毎日乳製品を適量(牛乳1杯またはヨーグルト1カップ)摂取している
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:ヨーグルトや牛乳は腸内の善玉菌を増やし、大腸がんリスクの低下が期待されます。
  • 大豆製品(豆腐、納豆、味噌など)を積極的に摂取している
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:大豆に含まれるイソフラボンは大腸がんのリスク低減が期待されています。納豆や豆腐などを取り入れましょう。
  • 糖分の多い飲み物やスナック菓子は控えめにしている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:糖分の多い飲み物やお菓子は腸内環境に影響を与えます。果物などに置き換えると効果的です。
  • 肥満(BMI25以上)ではない
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:肥満は大腸がんのリスク要因です。体重管理を心がけ、適正体重を目指しましょう。
  • 睡眠時間を毎日6~8時間確保できている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:質の良い睡眠は免疫力を高め、がん予防につながります。リズムを整え、十分な休息をとりましょう。
  • ストレスをためず、気分転換やリラックスを心がけている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:慢性的なストレスはがんリスクを高めることがあります。リラックス法を日常に取り入れ、心身の健康を保ちましょう。
  • 便秘がちでなく、毎日または2日に1回程度の排便がある
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:便秘は腸に負担をかけるため、大腸がんリスクの一因となります。水分補給や食物繊維を意識し、便通を整えましょう。
  • 定期的に大腸内視鏡検査を受けている
    ⬜ はい ⬜ いいえ
    ポイント:40歳以上の方は年1回の内視鏡検査をおすすめします。定期的な検査はリスクの早期発見と軽減につながります。

 

当院の検査と予約方法

 

生活習慣を見直すとともに、定期的な検査も大腸がん予防には欠かせません。特に40歳以上の方や、家族にがん患者がいる方は早めの受診が推奨されます。当院では、痛みを感じにくい無痛内視鏡検査を実施しており、日帰りで受けられる体制を整えています。定期的な内視鏡検査で健康な大腸を保ち、大腸がんの予防に努めましょう。

 

ご予約はこちら
お電話:0238-22-1501
(IVR対応にて、伝言をお残しいただければ折り返しご連絡いたします)
WEB予約:予約ページリンク

まずは無理なくできることから始め、定期検査を通じて大腸がんのリスクに備えましょう。健康な未来のための一歩を、今から始めてみてください。

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