マンジャロ(チルゼパチド)自己注射の方法と注意点
【きだ内科クリニック】
マンジャロ(チルゼパチド)自己注射の方法と注意点
~ご自宅で安全に注射するために~
💉マンジャロとは?
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「GLP-1+GIP」ホルモンの働きで食欲を抑え、体重を減らす注射薬です。
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ご自宅で週1回、**ご自身で皮下注射(自己注射)**します。
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針は内蔵されており、針が見えず、自動で注射されるペン型タイプです。
✅ 使用スケジュール
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週1回、決まった曜日に注射してください。
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例:毎週●曜日の朝/夕方 など、自分で決めて習慣化を。
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1回打ち忘れても、次回分をすぐに打たず、予定通りのスケジュールに戻してください。
✅ 保管方法
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冷蔵庫(2〜8℃)で保管してください。
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使用前は30分ほど室温に出してから使うと注射時の痛みを軽減できます。
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凍結・直射日光・高温を避けてください。
✅ 注射できる部位(皮下注射)
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お腹(へそから指2本以上離す)
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太ももの前面
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上腕の外側(介助が必要なため、原則推奨しません)
※同じ場所ばかりに打たず、毎回注射部位を少しずらすようにしましょう。
✅ 注射の手順(初回指導後はご自宅で)
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注射器を冷蔵庫から出し、室温に戻す(約30分)
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使用期限と液体の状態(無色透明)を確認
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キャップを外し、注射部位をアルコール綿で消毒
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注射器の先端を皮膚に直角に押し当て、「カチッ」と音が鳴るまでしっかり押す
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音が鳴ったら、そのままゆっくり10秒数えてから離す
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注射器の針は自動で収納されます(針は見えません)
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必要に応じて絆創膏などで処置し終了です。
✅ 使用済み注射器の廃棄について
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針が収納されていても、医療用廃棄物としての取り扱いが望ましいです。
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使用済みの注射器は次回来院時に当院で回収いたします。
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ご家庭では一般ゴミとしての廃棄は避けてください(自治体により規制あり)。
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専用回収容器をご希望の方は受付にお申し出ください。
✅ 副作用と注意点
よくある副作用 | 対応例・注意点 |
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吐き気・胃もたれ | 初期に多い/無理して食べず、数日で改善することが多い |
便秘・下痢 | 水分・食物繊維を多めに/整腸剤併用可(医師に相談) |
倦怠感・だるさ | 続く場合は無理せず受診を/低血糖の心配は少ないが注意 |
注射部位の赤み | 一過性なら問題なし/痛みが強い・腫れる場合は相談を |
✅ よくあるご質問(Q&A)
Q. 注射は痛くないですか?
→ 針が非常に細く、見えない構造なので、多くの方が「ほとんど痛くない」と感じています。
Q. 注射後に薬が漏れることがありますが大丈夫ですか?
→ ごく少量の液漏れは問題ありません。再注射はせず、次回予定日に打ってください。
Q. 副作用が強い時はどうしたらいい?
→ 我慢せず、当院にご連絡ください。量の調整や一時中止を医師が判断します。
☎ ご不明な点・不安なことがあれば
📞 きだ内科クリニック(TEL:0238-22-1501 伝言対応)
📩 または【シンクヘルスアプリ】でも対応いたします
✳️この用紙は、ご自宅での注射時に手元に置いておくと安心です。
初回の注射は、看護師と一緒に行いながら練習できます。