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高血圧を放置するとどうなる?脳卒中・心筋梗塞・認知症リスクと今すぐできる対策【医師監修】

[2025.07.27]

 

【沈黙の殺人者】高血圧を放っておくとどうなる?命に関わるリスクと今すぐ始めたい対策

血圧が「140」を超えたまま放っておくと、あなたの未来はこうなります


🔻 あなたはまだ「自分には関係ない」と思っていませんか?

「健康診断で“血圧が高め”って言われたけど、別に体調は悪くないし…」
「薬は一度飲んだら一生やめられないって聞くから、まだ様子を見よう…」

――その油断が、突然あなたの人生を一変させるリスクになります。


📊 【データで見る】高血圧の“本当の怖さ”

▶ 日本では年間約10万人が、高血圧関連の病気で命を落としています

(=1日270人、交通事故の約10倍)

  • 脳卒中:約5万人/年

  • 心不全・心筋梗塞:約4万人/年

  • 腎不全:約1万人/年
    (出典:厚労省 人口動態統計)


💥 血圧「ちょっと高め」のつもりでも…病気のリスクは倍増します

収縮期血圧 脳卒中のリスク 心疾患のリスク
120未満(正常) 1.0(基準) 1.0(基準)
120–129 1.33倍 1.27倍
130–139 1.72倍 1.53倍
140–159 2.54倍 2.04倍
160以上 4.07倍 3.39倍
(出典:JPHC Study/Framingham Heart Study)    

📌 たった10〜20mmHgの上昇が、脳卒中や心筋梗塞を倍以上に引き上げます。


🧠 認知症になる確率も、血圧で大きく変わります

血圧 アルツハイマー型認知症 脳血管性認知症
正常(<120/80) 基準 基準
高血圧(140/90以上) 1.6倍 2.3倍
(出典:Hisayama Study)    

高血圧は“脳の老化を静かに進める病気”。
今は元気でも、10年後に**「家族が誰かわからなくなる」リスク**が高まります。


🧪 60歳のあなたが血圧140台を放置した場合の“10年以内の発症率”

年齢 脳・心血管病の発症率
40歳男性 8.5%(12人に1人)
50歳男性 10.2%(10人に1人)
60歳男性 13.7%(7人に1人)
(出典:日本循環器病予防学会)  

これは「同窓会に行ったら誰か1人倒れている」くらいの現実的な確率です。


💉 透析になる人の25%以上は「高血圧が原因」

  • 日本の透析患者:約35万人

  • うち、高血圧が直接・間接に原因の腎不全:約25%

    • 腎硬化症:10.1%

    • 高血圧性慢性腎炎:14.5%
      (出典:日本透析医学会 2023)

⚠️ 透析になると、週3回、1回4時間、一生続く通院生活が待っています。


🩺 治療を始めるだけで、これだけ未来が変わる

【SPRINT試験より(追跡3.26年)】
血圧を「140未満 → 120未満」に下げた場合:

  • 全死亡率:25%減少

  • 心不全:38%減少

  • 心筋梗塞:26%減少

  • 脳卒中:27%減少

  • 認知症:最大20%減少

(出典:SPRINT試験、HOPE試験、PROGRESS試験など)

たった15mmHgの違いで「命が守られる」ことが、はっきりと示されています。


🧍 実際にあった2つの例(実話ベース)

  • 55歳男性:健診で血圧148→放置 → 2年後に脳出血 → 半身麻痺に

  • 62歳女性:「薬は嫌」と治療拒否 → 数年後に腎不全 → 透析生活に突入

🔔 これは、決して特別な人にだけ起きることではありません。
「体調が良いうち」が、最後の予防チャンスです。


【1】世界規模で見た高血圧の死亡原因順位

▶ 世界で最も死亡に関与している危険因子は「高血圧」

  • 年間約1,050万人が高血圧関連疾患で死亡

  • 飢餓、喫煙、高血糖、肥満を上回る
    (出典:Lancet誌 Global Burden of Disease 2019)

📌 高血圧は「世界でもっとも命を奪っている生活習慣病」です。


【2】130mmHg台の血圧でも「正常」ではない

SPRINT研究(米国国立衛生研究所)より

  • 対象:心血管リスクのある50歳以上 9,361人

  • 比較:
      標準治療(収縮期BP <140) vs
      集中的治療(収縮期BP <120)

🔽 主要な結果(追跡期間3.26年):

  • 全死亡率:25%減少

  • 心不全:38%減少

  • 心血管イベント全体:30%減少

📌 「130台はまだ大丈夫」は誤り。
実際には140未満でもリスクが増加しており、積極的な治療が有効です。


【3】治療により「寝たきり」「要介護」になる確率が激減

脳卒中後の要介護率:

  • 脳卒中を起こした人の約40%が要介護認定を受ける
    (出典:厚労省「国民生活基礎調査」)

  • 高血圧治療を適切に行えば、脳卒中のリスクを半減できる

📌 高血圧を治療しないことは、将来の介護生活に直結する問題です。


【4】50歳で高血圧があると、健康寿命が大幅に短くなる

(出典:Cardiovascular Lifetime Risk Pooling Project)

状態 50歳時点からの平均余命(健康寿命)
正常血圧 男性:28.5年/女性:31.5年
高血圧あり 男性:25.3年/女性:27.1年

📌 高血圧は、平均で3年~4年以上も健康寿命を短縮します。
「早くから血圧を管理している人ほど、元気に長生きしやすい」のは明確です。


【5】治療中断がもたらす悲劇(国内データ)

  • 日本高血圧学会の調査では、治療中断者の約70%が3年以内に合併症を発症

  • 治療継続者と比較して、脳卒中リスクは約2.5倍心筋梗塞リスクは約2倍

📌 「勝手に薬をやめる」「しばらく病院に行っていない」
この行動が取り返しのつかない結果につながる可能性があります。


✅ 「薬はまだ飲みたくない…」と思っている方こそ、今すぐ受診を

  • 実は、初期なら生活習慣の見直しだけで血圧が改善するケースも多くあります。

  • 治療開始が早ければ、将来の薬の量も少なく済みます。

  • 放置が続けば、突然の発症・後遺症・寝たきり・透析・認知症といった未来が近づきます。


🏥 「気になった今」がチャンス。血圧、今すぐ測ってみましょう。

「まだ大丈夫」と思っている今こそが最大のチャンスです。
――動くのが1年遅れただけで、人生が大きく変わることがあります。


▶ ご予約・ご相談は当院まで。

安心して治療を始められるよう、あなたに合った方法をご提案いたします。

ご予約はこちら

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