9月の季節の変わり目に注意!秋バテ・感染症・血圧上昇・胃腸不調を防ぐ健康対策と漢方活用法
9月は体調を崩しやすい季節
夏の暑さが落ち着き、朝晩は涼しくなる9月。しかし、日中との寒暖差や気圧の変化、夏の疲労の蓄積が重なり、体調を崩す方が増える時期です。
特に注意したい健康リスクは以下の6つです。
1. 寒暖差疲労と自律神経の乱れ
気温差が7℃以上になると自律神経に負担がかかり、だるさ・頭痛・肩こり・不眠などの症状が出やすくなります。
予防のポイント
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脱ぎ着しやすい服装で体温調節
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ぬるめの入浴(39〜40℃)でリラックス
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ビタミンB群・マグネシウムの摂取
漢方薬の活用
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補中益気湯:疲労感・倦怠感の改善
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加味逍遥散:自律神経の乱れやストレス症状に
2. 秋バテと胃腸不調
夏の冷たい飲み物や冷房で胃腸が冷え、消化機能が低下し、食欲不振・胃もたれ・下痢・便秘が増えます。
対策法
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温かいスープや消化に優しい食事
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発酵食品・食物繊維・レジスタントスターチで腸内環境改善
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朝の白湯で胃腸をやさしく刺激
漢方薬の活用
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六君子湯:食欲不振・胃もたれに
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平胃散:胃の冷え・湿気による不調に
3. 気象病と台風頭痛
台風の接近で気圧変化が激しくなると、頭痛・めまい・倦怠感が出やすくなります。
予防と対策
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規則正しい生活と十分な睡眠
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首や耳周囲のツボ刺激(風池・耳門)
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深呼吸やヨガでリラックス
漢方薬の活用
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五苓散:水分代謝の乱れによる頭痛やめまいに
4. 秋に流行しやすい感染症・花粉症
秋はインフルエンザ・RSウイルス・ノロウイルスの流行が始まり、ブタクサ・ヨモギ花粉による鼻炎や咳も増えます。
予防の基本
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手洗い・うがい・換気の徹底
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インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンの接種
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花粉症の方は早めの薬物治療
5. 秋の食中毒
気温が下がってもウエルシュ菌・カンピロバクター・サルモネラ菌による食中毒は続きます。
予防の3原則
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つけない(清潔)
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増やさない(低温保存)
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やっつける(十分な加熱・75℃以上1分以上)
6. 血圧上昇と生活習慣病リスク
気温が下がると血圧が上昇しやすくなり、高血圧・脳卒中・心筋梗塞のリスクが高まります。
対策
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家庭血圧測定の再開と記録
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減塩・節酒・野菜中心の食生活
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軽いウォーキング・ストレッチで血流改善
漢方薬の活用
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釣藤散:高血圧に伴う頭痛・めまいに
まとめ|きだ内科クリニックからのアドバイス
9月の季節の変わり目は、秋バテ・胃腸不調・感染症・花粉症・食中毒・血圧上昇が重なりやすい時期です。
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睡眠・食事・体温管理が予防の基本
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必要に応じて漢方薬の活用も有効
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症状が長引く場合は早めの受診が安心です
きだ内科クリニックでは、西洋医学と併用しながら体質や症状に合わせた漢方治療の提案も可能です。お気軽にご相談ください。
