夏に増える病気一覧|熱中症だけじゃない!感染症・脱水・皮膚トラブルも徹底解説
【医師監修】熱中症だけじゃない!夏に増える病気と体調不良とは?|感染症・脱水・皮膚トラブルまで徹底解説
「夏=熱中症」だけだと思っていませんか?
実は夏は、高温多湿・虫の活動・冷房の効きすぎ・水分不足など、さまざまな要因で多くの病気や不調が起こりやすい季節です。
この記事では、夏に注意したい感染症・内臓の不調・皮膚トラブル・心血管疾患などを医師の視点から詳しく解説します。
🔶 夏に注意すべき病気【感染症編】
1. デング熱・マラリアなどの【蚊媒介感染症】
海外渡航で感染リスクが高まる熱帯病。発熱・頭痛・関節痛・発疹などの症状が特徴です。渡航前の情報確認と予防対策が必須。
2. SFTS・つつが虫病などの【ダニ媒介感染症】
日本国内でも報告増加。高熱・倦怠感・食欲不振などが数日で出現し、重症化も。野外レジャーでは長袖・長ズボン・肌の露出対策を徹底。
3. 手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱などの【夏風邪】
子どもに多いが、大人でも重症化のリスクあり。口内の発疹や高熱、喉の痛みなど。手洗い・換気などの基本的対策が有効。
4. 食中毒(細菌性胃腸炎)
梅雨〜夏は食中毒のピーク。O-157、サルモネラ菌、カンピロバクターなどが原因。「つけない・ふやさない・やっつける」食品衛生管理が重要。
5. RSウイルス感染症
乳児・高齢者は特に重症化リスクが高い。夏に流行する年もあり、注意が必要。
6. レジオネラ症
温泉や加湿器の汚染水から感染。高熱や呼吸苦が現れ、重症化すれば肺炎や多臓器障害に。
7. エキノコックス症
北海道では野生動物由来の感染リスクも。川の水は直接飲まない、動物の糞に注意。
🔷 夏に起こりやすい体調不良・内臓系トラブル
1. 脱水症・隠れ脱水
高齢者や子どもは特に注意が必要。のどの渇きを感じなくても水分補給を。足がつる・だるさ・頭痛も脱水サイン。
2. クーラー病(冷房病)
冷えすぎによる自律神経の乱れで、頭痛・肩こり・食欲不振・便秘・下痢など多彩な症状に。温度差と冷風の直撃に注意。
3. 脳梗塞・心筋梗塞
汗で水分を失うことで血液がドロドロに。脱水は脳・心臓の大敵。高齢者や高血圧のある方は特に注意が必要。
4. 夏バテ
食欲低下・倦怠感・胃腸虚弱などが重なり、体力も免疫も低下します。ビタミン・ミネラル補給と十分な休養がカギ。
5. 尿路感染症・膀胱炎
汗をかくことで尿量が減少し、膀胱内で細菌が繁殖しやすくなります。水分をしっかりとることが最大の予防策。
🌞 夏に悪化しやすい皮膚トラブル
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とびひ・水虫・毛のう炎:汗や湿度による菌の繁殖が原因。かき壊しに注意。
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日焼け・光線過敏症・あせも:紫外線と汗による刺激で皮膚が炎症に。
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アトピーの悪化:汗によるかゆみ・バリア機能の低下。
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ヘルペスの再発:紫外線やストレスで発症しやすくなります。
🏠 家の中にも潜む危険:夏型過敏性肺炎
カビによるアレルギー性肺炎で、夏に咳が長引く・家にいると悪化するのが特徴。
エアコン内部や押し入れの湿気・カビ対策が発症予防の鍵です。
😞 意外と多い「夏季うつ病」にも注意
夏の日照時間の増加や気温の上昇、生活リズムの乱れにより起こる夏型のうつ症状。
イライラ、不眠、食欲低下、疲労感が続く場合は、早めに相談を。
✅ 夏を健康に乗り切るために大切なこと
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喉が渇く前に水分・塩分を補給
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冷房は適切に使い、外気との温度差に注意
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紫外線対策・皮膚ケアを忘れずに
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感染症予防の基本(手洗い・咳エチケット・食中毒対策)を徹底
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体調に異変があれば、早めに医療機関を受診
📍お近くで体調に不安を感じたら
きだ内科クリニック(山形県米沢市)では、夏の体調不良・感染症・脱水・夏バテなどに幅広く対応しています。
何か気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
