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超加工食品がもたらす健康リスク|高血圧・糖尿病・がんとの関係を医師が解説

[2025.09.14]

超加工食品がもたらす健康リスクと生活習慣病の関係

 

 

超加工食品とは?

ソーセージ、菓子パン、清涼飲料水、インスタントラーメン……。便利でおいしい超加工食品ですが、糖分・塩分・脂肪が多く含まれ、食品添加物を加えて工業的に製造された食品を指します。

米国糖尿病学会(ADA)は超加工食品を「糖分や塩分、脂肪を多く含み、香料・乳化剤・保存料・硬化油などの添加物を加え、工業的に製造された食品」と定義しています。

代表的な例:

  • ソーセージやハムなどの加工肉

  • 清涼飲料水・加糖ジュース

  • スナック菓子、菓子パン

  • ファストフード(ピザ、ハンバーガー、フライドポテト)


超加工食品が塩分過剰摂取につながるメカニズム

1. 高塩分含有量

製造段階で保存性や味付けのために大量の塩分が意図的に加えられます。インスタントラーメンやカップ麺も代表例です。

2. 濃い味付けによる中毒性

「過度に濃い味」はおいしいと感じやすく、習慣化しやすいため、塩分過剰摂取につながります。

3. 添加物による舌の麻痺と食欲増進

食品添加物が舌の感覚を鈍らせ、通常なら食べきれない量でも摂取しやすくなると指摘されています。

4. 増量製造による塩分添加

ハム製造で使われる「プリンハム」製法では増量した分だけ添加物・塩分が余計に加えられます


超加工食品と糖質過剰摂取

1. 高糖分・高カロリー

菓子パン、ケーキ、清涼飲料水には砂糖や果糖ぶどう糖液糖が大量に含まれます

東京大学の研究では、日本の子どもの総エネルギー摂取量の27〜44%が超加工食品からと報告されています。

2. 血糖値の急上昇と糖尿病リスク

精製炭水化物は食物繊維が除去され、吸収が速いため血糖値が急激に上昇し、インスリン抵抗性や2型糖尿病のリスクを高めます。

3. 依存性と過剰摂取

ニコチンやアルコールと同様、脳の報酬系を刺激し、やめられない状態を作ると指摘されています。


超加工食品と脂質過剰摂取

1. 硬化油とトランス脂肪酸

植物油を固形化する過程で生成されるトランス脂肪酸は心血管疾患のリスクを高めるとされます。

2. 高カロリー・高脂質食品の例

ポテトチップス、フライドチキン、ピザなどは肥満・高脂血症・動脈硬化のリスクを上昇させます。

3. がんとの関連

加工肉を多く含む食品をよく食べる人は大腸がんリスクが44%増加すると報告されています。


生活習慣病リスクと最新データ

  • 高血圧:塩分過剰摂取で血圧が上昇

  • 2型糖尿病:人工甘味料入り飲料の添加物でリスク13%増加

  • 心血管疾患:超加工食品摂取量が多い人は心血管死亡リスク50%増加

  • がん:加工肉製品を多く食べる男性は大腸がんリスク44%増加


健康のためにできること

  1. 無糖飲料・水・お茶を選ぶ

  2. 栄養成分表示を確認し、添加物を避ける

  3. 揚げ物を焼く・蒸す・煮るに変える

  4. 自然食品(ホールフード)を増やす


まとめ

超加工食品は便利でおいしい一方、高血圧・糖尿病・がん・心血管疾患など生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。

日々の食生活を少しずつ見直すことで、健康への影響を減らし、生活習慣病予防につながります。

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